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Channel: オセンタルカの太陽帝国
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死の国サーイ。

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これは7月に行った厚木家。
史上最強のラーメンを食べたと思った。

8月に行った町田商店春日井店。
(7月の無酸素旅行を除いては)久しぶりの旅行だったのですが、神奈川も静岡(浜松除く)も愛知も町田商店だらけになっていて慄然とした。世の中どうなってしまっているんだろう。

 

 

数年前に身体を悪くしてしまったので身体を労るためにしかラーメンを食べなくなってしまいました。
ところがこの年、12月になって、私の帰り道に家系のお店が2店舗も開店した。なんで今さら。
もともとあった松壱家(これも1年ぐらい前の開店ですけど)と、それから山岡家薬師店と合わせて、いきなり帰り道の選択肢が4つになってしまいました。まあ、全部増殖系のお簡易家系なんですけどね(山岡家除く)。

有楽家浜松ささがせ店。
有楽家? せっかく有楽を名乗るのなら「日本4大有楽町」のひとつである有楽街に開けばよいのに。浜松の有楽街は、そこで織田有楽斎が生誕したという伝承があります(ウソ)。鬼を大きなマスコットとしている。織田有楽斎がお茶と芸の鬼の化身でしたからね。調べてみたら、もともとここにあった一刻魁堂と経営母体が同じで、東京とか横浜とかには全然関係のない愛知県の会社によるものだという。経営するJBイレブンは愛知県知多郡の会社だそうで、織田有楽斎が知多と関わりが深かったからそれに由来する店名なのか。意外と奥が深かったりして。まあ、織田有楽斎は犬山の桃太郎伝説のモチーフのひとつでもありますからね(ウソ)。旅行中、一刻魁堂も各県で頻繁に目にしましたけど、浜松では完全に撤退したことになります。(磐田のららぽーとにはまだある)。前にはサンストリート浜北にもあったんです。有楽家といったら、私は奈良の黒塚古墳に8月に行ったんですよ。(織田有楽を祖とする柳本藩は古墳に城を作った珍しい藩)。ちゃんとそこまでレポートを書きたいんですけど。

お店は天井に巨大な鬼が描いてあります。浜松人はこういうの好きなんですよ。

白い系の家系です。
チャーシューメン濃い目1,030円を注文したんですけど、なんか手違いですごく豪華なのが来ました。(ライス付き)。手違いなので食べていいんですって。ラッキー。
この日は2回目だったんです。
前回のは普通めで頼んだので濃い目と比較するために来た。濃い目の方が抜群に良いな。有楽家のスープは一口目がほんのくすぐる程度の良い匂いで、あとはやわらかい。強さが無い。万民受けするために工夫してあるのだろうと思いました。最後まで柔らかい家系(良い意味で)。あと、ぬとぬとする(良い意味で)。あとあじが非常にぬとぬとする(良い意味で)。
チャーシューは嫌いじゃ無いけど小さいぞ(悪い意味で)。増しても満足できない(悪い意味で)。でも嫌いじゃない。

麺は全く印象に残ってない。悪い意味で。全体としてチープさが際立つ。ただし立地はすごく良い。別に家系がチープでだからなんじゃいってものだから、ここが1年後にあるかどうかは、運が左右するものだとおもう。(だってあの一刻魁堂が数年間あった場所ですから)。ただ近距離に山岡家と松壱家と一蘭と甘藍屋という弱敵がありますからね。私はたぶん数回通うと思いますけど。

魂心家とかは完まくとかいってスープを全部飲み干すとトッピングサービス券をくれるのですが(もらったことないですけど)、ここはそれをしなくても強制的にくれます。だがしかし、無料でくれるものがしょぼっ。不景気の波を切実に感じます。魂心家や松壱家は深夜でもライスや黒烏龍茶が飲み放題だったのですが、もうそれもできなくなっているのか。(今日の私はライスを無料でいただいたけど)終日ライス無料なんて今後はムリだろう。でもこの不景気で、量産型のラーメン屋を開くのが一番効率が良いというのはよく分かる。

 

松壱家西塚店。
もともとは浜松中心街の有楽街の脇道にあった。私が浜松駅前で働いていた頃良く通った。私は魂心家よりも松壱家派だった。浜松で初めて緊急事態宣言が出た頃、ちゃらいにーちゃんに「うちもだめみたいっすよ」と言われたのですが(ウチもやばかったし)、私が勤務地を移転した頃、このお店も有楽街から西塚町の柳通沿いに移転した。私にとってはむしろラッキー。以後良く通っている。ビールは飲めなくなっちゃったけどな。(車通り店だからお得なビールセットもなくなっちゃってる)

チャーシューメン濃い目1,060円。


ゲオルク・フィリップ・テレマンについて。

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たとえば、ヴィヴァルディだったら≪四季≫、バッハは≪G線上のアリア≫≪ブランデンブルク≫、ヘンデルも≪私を泣かせてください≫≪調子の良い鍛冶屋≫≪メサイヤのハレルヤ≫≪勇者が帰るから見てや見てや≫≪ヘンデルのサラバンド≫とか、≪ラモーのガヴォット≫とか≪パッへルベルのカノン≫とか≪リュリの赤い音楽≫とか≪コレッリのクリスマスジングル≫とか、著名作曲家には名刺的な著名曲があるものですが。
テレマンには有名な旋律のある曲がひとつも無い。

にもかかわらず、テレマンの曲ってどれも密度が高く完成度が高く、聴いていて凄く感銘に打ちのめされるので、聴くたびに「この人って天才だ」と思うわけです。
「代表作がない天才」ってどういうことだ。・・・もちろん『夕飯の音楽集(ターフェルムジーク)』が代表作なのですが、この中にもキャッチーな音楽は一曲も無い。なのにすべての音楽が親和性に溢れ、いずれも傑作なのは疑いがない。テレマンって凄いよね。この人はメロディーに重要性を置かなかったのだ。いや、もちろん音楽なのだから心揺すぶるメロディを多々ちりばめているのに、テレマンは多才な技量でわざとそのメロディを心残らないものにしている(なぜ)。テレマンって生前はヘンデルやバッハの3倍の人気を誇っていたそうですけど、これは、当時の人が記憶に残るメロディーよりも、目の前で繰り広げられる極彩色の音色の饗宴に熱狂していたって事ですよね。もちろんヴィヴァルディもバッハもヘンデルもそれを追求したのだろうけど、(当時は)テレマンの方がずば抜けていたって事で。結果論なのだけれど。時代的にはテレマンが勝ち組だったのですよ。
テレマンの曲はどれもすごい。“侘び寂び”があるのです。少し尖っているのに心地良い音。
カール・フィリップ・エマニュエルの音楽もそれなりに聴いたので、次はゲオルク・フィリップだ!

私が持っているCDは10枚程度。どれもがすごい。大バッハの3倍の曲数があるということですが、そろそろCD(笑)を集めようと思います。

バロック音楽はテレマンがラスボスです。

 

ナーマとナーメ。

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なんと、東洋文庫からこんな本が出ておった! 右の本。(2023年1月刊)
「文学的・詩的に秀れている」といわれる『バーブル・ナーマ』ならいざしらず、こんなのが日本語で読める日が来るとは思ってもいなかった。訳者は私の持っている『バーブル・ナーマ』と同じ間野英二氏。フマーユーン・ナーマの著者のグルバダン・ベギム氏も優れた文章の使い手としてインドでは名高かったんですよ。(彼女はフマーユーン帝の異母妹)。

が、立派な本なのに、全347pのうちの半分が注釈と解題である。本文短い。実はこれに先だって東洋文庫では『バーブル・ナーマ』も刊行されていたそうなのですが(それはおそらく私の持っている松香堂版と同じ物なのでしょうが。訳者が同じだから)、東洋文庫版バーブルナーマは全3巻だというのです。“図書館から落ちた”で有名なフマーユーン帝も“メロン大好き帝”バーブルと同じぐらい波瀾万丈な密度の高い生涯を送ったと思うのですけどな。フマーユーンナーマは(著者が女性なので)、ロマンス風味過多で語られるのです。短いのも実は彼女は兄の生涯の半分しか描いていない。兄の生涯の悲しかったことの半分は描いたけれど、兄の生涯の悲劇的なことは描かなかったのです。とはいえ、私がフマーユーン帝について知っていることの9割はこの妹が書いたことによるのです。次は『アクバル・ナーマ』ですね。アクバルナーマには決定的なことが書いてあるのだろうか。

左の本は2021年12月刊行で、これもすばらしい本。

先だって、『ムガル皇帝歴代誌』(2009年)という本があったのですが、この本は期待に反して図版が少ない。(全359pのうちフマーユーン帝の記述はたったの6ページである)。にもかかわらず、表紙が、初代バーブル帝(左)、3代大帝アクバル(中)、2代フマーユーン帝(右)で、この本はこの表紙の絵が一番の大価値であったわけです。

インドって言うのは歴史記述には全く重きを置かないわりに、特にムガル朝では絵画表現にははなばなしいものがあったそうで、2021年のこの本にはフマーユーンだけで10ぐらいの絵が載っている。バーブルも10超の絵がある。ネットでフマーユーンの肖像画を検索するとさまざまな画風の物があるのですが、ある時期の肖像画はバーブルとフマーユーンの顔の筆致が同じなので、「これは同じ画家が描いたのだろうな」と思っていましたら、この本で見るとみんな作者が違う。画家が違うのにフマーユーンの肖像画はみんなのっぺりとした目が細いあごの細い信長顔の美男である。フマーユーンってかなりの猛烈君主顔だったのではないか。インド顔ではない。アクバルでいきなり顔が変わる。

イランのサファビー朝のシャー・タスマースブ(右)と印度のフマーユーン(左)。
芸術に造詣の深いフマーユーン帝は亡命先のサファビーのもとで美食を学び、パキスタンの砂漠で調理の腕を磨き、回復を果たしたインドの帝国でビリヤニ料理の文化を開花させたといいますよ。

浜松の「BiryBox」というお店で食べられるシンディ・ビリヤニ。

説明書きによると、現在集英社から刊行中の『アジア人物誌』の第6巻(近刊)に「バーブルの最新研究」が収録されるそうだ。これは買いましょう。

鬼哭き穴に潜む最終戦争の影、邪悪寺院再び。

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ダンジョンズ&ドラゴンズの映画、3回観たんですが、4回目を見に行こうとしたら浜北では早くも終了してました。
全国的にじわじわ話題が高まっている気がしたので、「もう少し保つかも」と思ったのにな。浜松にはD&Dの文化は全く無かったのでした。私はこの映画を観に行くのは「サンストリート浜北のサイゼリヤでラムのランプ肉のステーキを食べる」と同義だったので、とても残念です。ラムのランプ肉、もっと食いたかったです。

3回目に観たとき、魔法使いのジャスティスが一行に合流した場所がトライボアではなくて「ラウドウォーター」って言ってた気がしたんですよね。それを確かめたかったのに。(※ラウドウォーターは、第4版『フォーゴトン・レルム・キャンペーン・ガイド』の冒頭に、「初心者の町はこう作れ」という然に適当に掲げられている捻りのないサンプル都市。ネヴァーウィンターからはやや遠い)

 

映画の私的感想ですが、こんな映画がやってくるとはいざ知らない半年前、フォーゴトンレルムの地図を描くという戯言の作業をやっておいて本当に良かったと思いました。フォーゴトン・レルムのことが頭に少しも入っていなかったら、私はこんなに楽しめたとは思えない。

映画を3回も観た理由として、もちろんティーフリングの娘が可愛いとかサーイの女が美しいとかがありましたが、一番は赤竜のテンバーシャウドがめちゃくちゃ好みだったからでした。あんなに面白いドラゴン他に誰がいるだろう。アンダーダークとかそういうの(世界外の要素)はわたしあんまり好きで無く、それで4版の『アンダーダーク』も買わなかったんですが、今とても後悔している。反省したので今販売している『ウィッチライトの彼方へ』(妖精界を扱った話)と『蛇祖神イグ』(蛇精界を扱った話)は買いましたよ。高かった。

話のためなら設定はどういじくっても良い、これが極めてTRPG的だと思いました。
舞台となるネヴァーウィンターはソードコースト地方ではウォーターディープ、バルダーズゲートと並ぶ超強大国家のひとつです。ところがそのネヴァーウィンターの領主にいきなり主人公の仲間のヒュー・グラントがなってしまっている。あんなに個性的人物として有名だったネヴァーウィンターの領主のネヴァレンバー卿はどうなってしまったのか。裏の話がありそうですが、ウォーターディープとかバルダーズゲートの権力を巡る闘争のめんどくささが『地獄の戦場アヴェルヌス』と『ドラゴン金貨を追え』で描かれていたので(ネヴァーウィンターも同等だったハズ)、逆にネヴァーウィンターにハラハラしてしまいましたよ。劇中の描写はないけどヒュー・グラントはネヴァーウィンターの領主としてしっかりやっているのが垣間見えるのがすごい。でもネヴァーウィンターに闘技場はないはずです。でも、あってもいいじゃないかという話です。ネヴァーウィンターの伝統的な競技であるという「ハイサイ・ゲーム」とは何なのでしょうか。沖縄的な響きですが、TRPG的ではない競技ですよね。

岩田の思い出。

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今の私はラーメンを全然食べない身体になっているのですが、夜勤明けで非常に疲れている時に、糖分を求めてたまに通うようになったお店がありました。磐田市にある麺屋さすけ磐田店さん。ここの「ブタニボ」(950円)というのが非常にわたくし好みのラーメンだったのです。
ところが、最近朝行っても「臨時に休業」となっていて、(まぁ、これまでもたまにあったけど。私は運が悪い方の人間だから)、それで今日5ちゃんねるに「磐田店はもう復活する可能性は低い」旨が書かれてありました。ええええー。
もうわたしブタニボ食べられないの?

最後に行ったとき、ブタニボ食べる気満々で行ったのに(前回限定のを食べたから)、直前で魔が差して、これまで食べたことのない通常メニューの塩ラーメンを注文してしまったのです。

ひとなつっこいお話好きの店主さんから、「お客さんはブタニボばかり食べてるイメージでした」「塩ラーメンは一番手がかかるんですよ」と言われました。なるほどこれも良いですがやっぱり私はブタニボが最上だ、と内心で思ったが、なんとその後私はブタニボが食べられないことになろうとは。

ブタニボの何が良かったかと言ったら、まあ何もかも良かったんですけど、特にはスープの油分の無いこってり感と麺の独特のワシワシ感です。それと「追加要素分」がなかなか多くて、こちらの加減でいくつもの「味変」をいくらでもできるようになっていた。私は他の店では忍辱など滅多にしないのですが、いつしかこのお店ではそれを好んでするようになっていた。一方で「ニボシ分」はあってもなくてもどうでも良い方でした。

江尻の湊。

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(※この絵はもっと描き進めたら差し替えます)

 

山梨のナカハラさん。
放置しちゃってごめんなさい。
ナカハラさんがご投稿くださったとき、ちょうど戎光祥出版から『図説 藤原氏』が出版されたときで、「なんとタイムリー。藤原南家のことはわたしずっと気になってたんだ。詳しくなるぞー」と思ったものでしたが、この本を読んでもわたくし藤原南家のことをちっとも知れませんでした。

昨年の12月に私が偏愛する伊藤勢氏の『瀧夜叉姫』の第4巻が出て、でもなぜか浜松では買えるお店が見つからず、ようやく読めたのは6月頃でした。その第4巻に平将門討伐に工藤為憲が出現し、「おお!」と思ったものの、初読で私が為憲卿の絵姿だと思ったシルエットは俵藤太でした。
「ならばワタシが『図説 藤原南家-工藤-天野氏-田代氏』を描いてやろう」と思ったのが上の絵でしたが、私はやろうと思ったことは必ずやらない性格ですのでこのていたらくです。この絵を放置してはや3ヵ月。

ナカハラさんにお聞きしたいのですが、藤原南家を調べるときにちょうど良い本ってありますか?
なお、天野家について調べるときはわたくしなどよりもミヤカナさんにお尋ねになる方が確実に適確ですしお話がおもしろいです。

今も私にはそれほど知識が無いのですけど、静岡県における藤原南家の歴史はダイナミックで、とても大事なものだと思っております。
ただ、私には駿河の工藤氏の歴史はわからないことだらけなのです。そもそもなぜ木工助?

 

ナカハラさんの書いておられる「後小松天皇と天野氏の関係」って何ですか?
天野遠景の「遠」の字が遠州と関係があるというのも初めて聞くかも。
(天野藤内景光と天野平内光家は何なのでしょう)

・・・女系?

諸国民に告ぐ。

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TWV 55:B5。
一応テレマンの代表曲のひとつなんですけども。
序曲『いろんな国々』。ドイツ語名だと「民族」で、フランス語名だと「国家」。ややこしくなりますね。
才能溢れた天才だったテレマンがしかけたいたずら曲のひとつだと思います。でも私はテレマンについての本は一冊も持っていませんし、Wikipediaにもこの曲についての項は立てられてませんので、以下はこの曲についての私の勝手な考察。
そもそも「序曲」ってなんぞや。序曲ってもっと華々しくする曲だと思う。序曲って楽章に分かれているものだっけ、と思うのは自分がベートーヴェン以降のブルジョワ志向にまみれていると反省してしまいますけど、序曲には派手さが欠けぬものだと思う。テレマンはヘンデルとバッハと親しく、その両者の大量な曲を綿密に研究した人であるとされているため、でもテレマン自身も天才だったから、この曲はなんか変な謎に満ちたパロディ曲なのです。ラモーの『インドの優雅な国々』と共通する意味のわからなさがあるとも思いますけど、それとは別種のテレマン的世界。

曲の構成。
1.序曲(0:00)、2.メヌエット(7:10)、3.トルコ人(11:21)、4.スイス人(14:20)、5.モスクワ人(16:04)、6.ポルトガル人(18:29)、7.脚の不自由な人々(21:13)、8.走る人(22:30)

・・・いや全然トルコ人はこんなじゃない、とかスイス人ってヴェネツィア人ぽいよね、とかポルトガル人って何人? と思うのはテレマンの罠にはまっているのであって、この曲集の一番の中枢は第5曲のモスクワ人。なんだこの突然現れる現代音楽。これだけで「テレマンは天才なのだった」と私は愕然とするわけです。他は結局テレマン的楽曲なのにこの曲だけが他を圧倒している。「足の不自由な人々(Les Boiteux)」とか「ランナー(Les Coureurs)」とか、何のこと? と思うのですけど、これもブーレ(bourrée)とクーラント(courante)のパロディなのでした。
・・・いや、はたしてそうなのかな。

天野遠景殿。

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浜松市でアマノさんといったら、犬居の瑞雲寺の天野家墓所なんですけど、
浜松インターの入口にある天野回漕店がもっとも目立ちます。本社は旧清水市だそうですが、磐田や袋井でもこの回漕店はとても存在感を放っています。浜松と清水の仲は天野さんが保っている。カヌーとかスワンボートとかヨットとか咸臨丸とかを売ってるお店なのだろうなと思います。(※違います)

私が一番お世話になっているのはブックスアマノで、浜松市には5店舗ぐらいあります。最も行っていたのは三方原店で、今はもっぱら有玉店に通っていますが、三方原店がアマノ書店の本店なんですって。谷島屋書店が広く支配する浜松で、アナログゲーム図書が一番充実していたイケヤ文楽館高林店が10年ぐらい前に亡くなった今でも、アマノ書店さんはクリトューリトゥーの呼び声系書籍をとても充実させてくださっていたんですけど、一週間前に行ったらもう新刊を入荷するのをやめてしまっていたみたいでした。悲しい。(※というのは有玉店の話で、『クトゥルフ神話プレイングガイド』は三方原店で買いました。『赤虫村の怪談』というとてもおもしろい小説も買いましたよ)

アマノ書店が経営している施設。三つの心臓。

アマノ気賀工場。
タイムカードの最大手、という認識ですが、私の今の会社と前の会社はどちらも(浜松市だけど)アマノさんを使ってなかったな。時間と空間と清浄を管理するアマノは浜松市の旧細江町気賀が本拠地の企業さんですよ。
・・・というような記事を書こうと写真をいじくっていたら、きのうアマノのへんちくりんなCMを見てびびりました。

どのアマノだよ。

 

タカトシさん。
いつもいろいろ考えさせてくださるコメントありがとうございます。
私の側の事情ですみませんが、一元化をしたいために勝手にコメントをこちらに転載させていただきます。事後承諾で申し訳ございません。

 

(2024-05-26 19:15:04)
ネットにないようなことをお知りになりたいという事であれば、山梨で天保騒動の打毀しの奥衛門家は、じつは江川韮山代官さまの男系子孫、多分農民だか士族待遇という事が内々に、2010年代極一部で知られました。
さて、遠景本名は蓮景なのか、天野はそもそも西国や北陸や甲斐や相模やどこが本家なのか、よく解らないのでは。ただし日本の上流層は、最高身分を得た家を本家とするので、浜松天野は従五位あたりを最後に頂いたことが確認出来るのでは。
家康公が全ての天野を安堵する流れで家系図を収公され、多分摂関家のいずれかに渡ったのではと推察するのです。理由は、やはり皇室に近い系図があったからでしょう。
天野は、本家があれば戦前岡部子爵家と同格の筈です。ただし岡部家は藤原南家流、天野は実は後三条源氏な訳なので、庶民か武士か公家子孫かである家康公の家臣というのとは、別扱いだったと思います。南朝子孫が、和歌山藩に匿われた伝承のような感じだと思います。
さて、いずれにせよ皇室は、伝統的に六親等を超えたら継承できない(権力闘争は有り得ない、つまり終了)。七親等になるまでの皇親は、権力者たちによって皇統を替える対象になり得るのです。神器(神鏡と神剣は、仮体器。御璽は本体)の渡御や所在だけの問題ではないのだと思います。

つまり、応神天皇(1親等)→ 武烈天皇(6親等孫)旧皇統断絶系(6親等内で継承出来ない血筋は皇統では断絶、但し後世、南北朝合一宮家として存続を認められ、皇統存続と権力闘争排除の必要性もあり皇統に入ることもあり得た。他は飛鳥奈良朝以降、源氏平家など賜姓で野に下る。天野も)。
応神天皇(1親等)→継体天皇(6親等孫)現皇統。次に継体天皇(1親等)→山背大兄王(5親等孫、聖徳太子の子、子孫断絶)、継体天皇(1親等)→舒明天皇(5親等孫)現皇統。
舒明天皇(1親等先祖)→天智天皇の4親等孫である桓武天皇(5親等)、舒明天皇(1親等)→天智帝弟の天武天皇の4親等孫である聖武天皇の皇子三名(すべて舒明帝の6親等孫)早生と廃絶。
醍醐天皇(1親等)→花山天皇と弟の三条天皇の孫の孫世代(6親等)、醍醐天皇(1親等)→白河天皇(6親等)これで輔仁親王異母兄の白河天皇の醍醐天皇からの皇統継承は確定。
白河天皇(1親等)→六条天皇(6親等孫)男系断絶、現皇祖ではない。白河天皇(1親等)→後鳥羽天皇(6親等)現皇統。白河天皇の孫である鳥羽天皇(1親等)→四条天皇(6親等孫)11歳前にして崩御、現直系皇祖ではない。鳥羽天皇(1親等)→後鳥羽上皇の孫である後嵯峨天皇(6親等孫)現皇祖。
さて天野遠景が、後三条帝(1親等)→輔仁(母は三条源氏基子、三条天皇のひ孫)→有仁→基仁→蓮景(5親等)男系と仮定すると6親等まで広い意味での野に下った皇親(皇統に関わり得る男系血族)傍系として、白河上皇やその六親等孫の後鳥羽上皇との何らかの手紙のやり取り等は、あったかも知れず、十五葉様の菊紋を後鳥羽さまから副紋として下賜されていた可能性も無いとは 言えないかも、と思いますが、余りに古い話とて風化甚だしいと思います。
但し、藤原南家天野にあるいは田代に皇統からわかれた5、6親等での男系養子猶子があったならレアな事案で、近衛前久の子に後陽成天皇の皇子が養子に入った以外見当たらないかもしれず、天野は鎌倉幕府要職は外され、唯の地頭にさせられた。しかし家柄だけは天野より上の家柄の方々から一定の評価をされていたと思います。
さて、後嵯峨天皇の二人の子が、南北朝に分かれたのも、後三条天皇の遺言(白河帝の次は輔仁に皇位を継がせる)が、母方三条天皇流の方々の影響も排するためもあったと思いますが、持明院大覚寺両統が、迭立を原則としたのも、後三条天皇の時の反省もあったと思います。しかし、後嵯峨天皇(1親等皇祖として)→崇光天皇(六親等皇孫)、南朝皇統は、後嵯峨天皇(1親等)→長慶天皇と後亀山両天皇(6親等孫]。
したがって南北朝合一の背景には、応神天皇の傍系皇統への継体天皇六親等皇孫継承の先例があり、後小松天皇も苦慮されたかと思います。
ちなみ足利義満が太上天皇に擬せられそうになったのも、女系男系混系で義満(1親等子孫)→母が紀良子→母は智泉聖通→父は四辻宮尊雅王→父は無品善統親王→順徳天皇(6親等祖先、現直系皇祖では無い)→母は藤原南家巨勢麿流の重子の男系廃絶傍流系統に対する北朝からの忖度か敬意か。

 

・・・わたしがいろいろ調べていたのは15年も前なので、もう大部分を忘れてしまっています。あのころはそもそも本もネットも全然充実していなかったので、わずかな断片をもとにきっぱり断言するのがとても楽しかった。今はもう事情が違います。資料がたくさんありますので、また学習しなおさねばなりませんね。おっくうなことですが、それは楽しくもあります。本当にありがとうございます。
「日本の上流層は、最高身分を得た家を本家とするので、浜松天野は従五位あたりを最後に頂いたことが確認出来るのでは」という文章につきまして、これは和泉守・長門守護となった天野政景のことをおっしゃっていますか? でも天野政景公って遠景以上にぼんやりとした存在のように感じるのです。秋葉山の天野貫景もどちへんなしの天野康景も遠景殿の栄光を前面に押し出していたと思いますが。(以下続考)


ブパイクペパンプの恐怖。

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今もうまったく文章を書く習慣が無くなってしまってるので、リハビリ的な自主練始めます。
なんでこんなに文章を書けなくなってるんだろう、と考えたら、いつも「本をたくさん読んでから書かなきゃ」「書くことを一晩は寝かせなきゃ」とか思っちゃうせいで、結局気分を失ってしまうからなのです。だから、もう何も調べなくてもいい日記的なことをたくさん書く!

 

◎6月21日 ラーメンハウス アヒル軒 (旧浜北市永島)

浜北大橋通りの東端に今年の1月に開店したお店。目下の所わたしの家から最も近いラーメン屋さんで、走って20秒の所にあります。
が、来たのまだ2回目です。いつも駐車場いっぱいなんですもん。

前回来たとき「まずは基本を食べようかな」と思って丸鶏中華そば(醤油)を注文したんですけど、あまりにも一瞬で食べきってしまったので、「ここは季節のオススメラーメンを食べにくるお店なんだ」と思った。とはいっても季節の限定ラーメンも、その日の食べたい気のそそるラーメンじゃないと困りますもので、季節のラーメンはどのくらいの頻度で入れ替わるものなのか気になる。「今月の」って書いてあるから月替わりなのかな。

今日の季節のラーメンは「煮干豚チャーシューメン」850円でした。そうか今は煮干しの季節だったか。

私、実はにぼしのラーメンってそれほど好きでなくて、やっぱり啜った感じが「うわっニボシだ」という感じで、「煮干しのラーメンで最高だったのは今は亡き磐田のさすけだったな~」「あれ実質豚ラーメンだったものな」とか思って食べ進めていましたら、食べ終わる頃にはこれが非常に好きになっている私がいた。これ、ウマイぞ。胃にとても良い感じで収まる。舌には「なんだこれ」という味がかなり後引く。
見た目で欺されてはいけないお店でしたか。

特筆すべきはチャーシューで、前回来たとき丸鶏ラーメンにチャーシュー(4枚150円)をトッピングしたんですが、小さくてぺらぺらしたもので「ありゃ」と思ったんです。ところが今日のチャーシューは大きくて固くて太くて厚い物が2枚も乗っていて、これが食べ応えが非常に楽しい好みのものでした。これだったら毎日食べたい。特製ラーメン毎にチャーシューは違うのでしょうか。また「このラーメンの本体は実は姫竹なのじゃないか」とも思いました。

店内には200体超のアヒルが並べられていて、いつも違う席に座ってこれらを眺めるのも楽しいかも。

 

◎6月21日 麺屋くノ一 (有玉北町)

飛龍街道に4月にオープンしたお店で、私はすでに過去3回通ってて、今回4回目の訪問です。大雨。
「浜松忍者系」って家名は、13年ぐらい前には「いわゆる通称」として一般化していたような記憶がありますけど、ここまで看板にデカデカと記したのは初めてではあるまいか。もちろん浜松は歴史的にも神君ナツィルパル86世が伊賀忍術の達人山田孝之を正式に雇用していたという故事がありますので、歴とした忍道の本場の場所であります。20世紀になっても陸軍中野学校二俣分校の皆さんが浜松の町中で忍術の腕を磨いておりました。
私は4回目ですけどまだ看板メニューの「支那そば」は注文したことなくて、ずっと「伊賀忍者」ばかり食べています。このお店はメニューが少なくて、他のお店にある「すりごま甲賀」とか「土佐っこラーメン」とか「唐忍者」とか「夕陽のラーメン」とか「なばり蜻蛉斬りラーメン」とかがありません。「開店直後だからかな」と思ってましたけど、2ヵ月経った今でもメニューが増えない。

伊賀忍者、950円。名前が伊賀忍玉じゃないんですね。でもタマゴはちゃんと手裏剣玉子になっていて、忍術は感じます。
わたしがもっぱら通っていた「来々軒」と「荒野のラーメン」の印象を元に語ってしまいますけど、私の記憶の中にある伊賀忍玉と較べて、くノ一の伊賀忍者はやや一口目が散漫な感じがします。伊賀忍玉って、木遁の術によってもっとまとまりのある一口目だったはず。このお店の伊賀忍者は山田孝之の号令を聞かず初手で四方に散ってしまう女性たちの味を感じたのです。
だがしかし、それがくノ一のくノ一たるゆえんで、実はこれはこれで計算がし尽くされた物で、くつがえされたる数多の肉成分によってNo!と言われている気がした。

デフォルトのラーメンで950円って、私は「高い!」と感じてしまう性分なのですけど、このお店の伊賀忍者は私の知っている伊賀忍者よりも2倍ぐらい隠し要素が多いです。まず「スープが拡散的」ってさっき書いてしまったのですけど、一方でスープの中には太陽神ラー的な要素(※これは「ラー油の味がするものの油が表面に浮いていない」という意味。麁鹿火註)がかなり感じられ、舌の先端でかたまって赤い太陽神が手を叩いて辛い豚骨醤油感を主張するのです。伊賀忍者ってこんなでしたっけ。忍玉のニンって忍肉のことじゃなかったですっけ。(※麁鹿火註;説明書きを良く見るとラーの神じゃなくて、豆板醤って書いてありました。私は豆板醤についての知識を全く持っていない。ナイサロール註)。このニン(ヌン)のはたらきによるものか、最初は「まとまりがない」と感じていたスープが、食べ終わる頃には濃厚な見事に理想的な濃さになります。なんだこりゃ。見事です。忍者屋敷のからくりみたいです。スープの底にはそぼろ肉が大量に沈んでおり、上面にはしゃくしゃく感があるタマネギがたくさん浮かんでおり、クリームみたいな食感のバターもあり(マーガリン? と思ったけどラーメンにマーガリンを浮かべるはずがないよな。すぐ溶けてしまうのでよく分からない)、バターを浮かべるのを始めたのはライオンからみたいですね。わたし三方原のライオンまだ行ったことない。またすりごまとすってないゴマが大量に入っています。甲賀やんけ。かつて私が来々軒で「これって味噌ラーメン?」と思った味の正体が肉味噌だと思うのですが、このお店ではそれがとてつもない存在感を放っている。何より美味しいのがチャーシューで、チャーシューメンかとおもうほどサービスがいいのですが、このチャーシューの味も忍者系に共通するものなのでしょうか。味付けが強い。かつて来々軒で若いにーちゃん店主が目の前で大量のチャーシュウを作ってましたけど、このお店でもそれをやっているのかな。

そしてなによりこの自家製麺。忍者の麺ってかなり独特でとても好きなのですけど、見た目は一緒で風味もとても豊かなのですけど、やや来々軒と違う部分も感じる。この忍者屋敷みたいな見た目のお店のどこかの隠し部屋の製麺所で、女性くノ一店主が製麺の技を磨いているのでしょうね。
お店はやや店員が多すぎる気がします。やっぱり女性店員が多いのですが、女忍びのお店なのになぜか男性店員もいます。男の子のくノ一(“田力”って言うんでしたっけね)は今日は2人いましたが、若い高身長イケメン。客はほとんど男性です。(でもこのお店、年配の夫婦連れのお客さんも多い気がする)

 

◎6月19日 麺屋山彦 (小池町)

14年ぐらい前にできたお店で、私の帰り道の途中にあるのですが、食べに来るのは2回目です。前に来たのは1年前。チャーシューメン、980円。前回も同じの食べて「おいしい」と思った記憶がある。

食べて思ったのが「懐かしい!」という感情で、こういうのむかし(伊豆とかで)たくさん食べましたよね。最近こういうの少ない気がするんですけど、最近のラーメンをいろいろ分類できるほど私近頃あんまり食べてないんです。豚鬼さんとかもこんな感じでしたっけ? 濃厚な魚介豚骨。魚介に由来すると思われるスープのぬるっとした感じが私の感じる懐かしさの本体ですが、よくある魚介に由来するすっぱさが全くありません。
一口目が重くて厚くて、最近お腹がなかなか弱くなっている私は一瞬危惧を抱いたのですが、最後まで朽ちることなく興味深くスープをいただくことができました。この味非常に好み。体調が良いときにまた飲みに来たくなると思います。

麺が細いけど加水少なくまとまってしまいやすい麺。すするのが不得手な私は食べるのに難儀しましたけど、まあスープが良く絡むのでしょうね。チャーシューもこれ、15年ぐらい前に好んでよく食べていたようなトロッとした柔らかい脂身のものですぞ。フライパンで焼いて焼き目を付けていた。とても満足感の高い昼食でございました。

悪魔のトリル。

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高校生の頃、クラスメートのJ君が、「悪魔組曲第2番って知ってる?」と訊いてきた。
「悪魔のトリルじゃなくて?」と尋ね返したら、「いや違う。悪魔みたいな人の作ったもの凄い曲」「きのうテレビでやってた」「クラシックの曲だよ」と言われた。今となってはJ君の名前すら覚えてないんだけど、小説の話とか音楽の話とかよくしていた仲の良い友達だったのです。(・・・でもよく考えてみると、高校生の時、私に友達っていたっけ。いやいやいたんだよ、おもしろいJ君)

去年、わたしたちも60歳になって、「同窓会をやろう」という話が回ってきた。この齢になると同窓会ってあたりまえにやるものだと思いますが、わたしそういうのメンドクサイのでこれまで全部無視していたのです。でもなぜかそのとき「〇〇高校2年○組」の同窓会だと言われて、「なんで2年生の同窓会やねん」「J君いるかも」「グインサーガとかベルガリアード物語の話をよくしていた安田君もいるかも」「淡い恋心を抱いていたRさんもいるかも」と思って参加しました。いませんでした。知らない人だらけでした。知らない人ばかりなのに、なぜか昭和の記憶の明晰な人だらけで、私はおののきました。同窓会恐い。

結局、悪魔組曲第2番って何だったんでしょうね。
やっぱりタルティーニの悪魔のトリルのことじゃないでしょうか。
でもあの時代にテレビでタルティーニなんてやるはずがありませんよね。
ナゾ。

大学生になると、私はCDを買いあさるようになりました。
私の町のアーケード街には、大きなレコード屋が2軒あって、クラシック音楽のCDが非常に充実していたのです。ちょうどタルティーニ生誕850年(※フェイク)だとのことで、タルティーニの知らない曲が大量に発表されておりました。タルティーニはとても作品が豊富な人だそうです。7枚ぐらい買ったのですが、「あれ? これらのタルティーニは私の求めているタルティーニとは違うぞ」と思うようになりました。いや、全体的に言えばタルティーニもすばらしいんですけどね。J君の言う悪魔成分についてです。

結局、青年時代に私は10枚の悪魔のトリルを買いました。
初めて買った悪魔のトリルはイツァーク・パールマンで、なぜか私はこれを「違う!」と思いました。ナタン・ミルシテインやエミール・ギレリスやアンネ=ゾフィー・ムターやヘンリク・シェリングらを聴き比べて、最後に買ったアルテュール・グリュミオーでようやく私は「これだ!」と思いました。

でもそれから30年経った今で、私がグリュミオーで何を満足したのか、よく分かんないんですよね。

クサヤモロという魚。

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布橋北町の「日輪と飛可゛羅寿」は、むかしこの付近を通った宗良親王と北条時行(の延元3年の遭難事件)の故事に由来しているんですよ。
ヤタガラスかと思ったらそうじゃないんですね。

こんな日記ならいくらでも書けると思い出すことはできましたが、ラーメンばかり書いてても意味がないし身体にも悪いので、ちょっとペースを落としますね。

 

◎7月6日 東池袋大勝軒直系らーめんつけ麺東勝軒○秀浜松店 (向宿町)

初訪。浜北にあった頃の東勝軒には行ったことありますけど、あれ2号店(浜松では)だったんですね。あれ?姫街道にあったのは? 勝手に姫街道のが浜北に移転したのだと思っておった。
チャーシューメン、1350円。

大勝軒っていうと(よく知らないから)なんか正油系のラーメンが無意識に脳内にあるんですが、濃厚な魚介豚骨醤油系のスープでしたね。
魚節の酸っぱさがとても強くて、きのうのひいらぎさんよりもしょっぱく感じる。もちろんおいしい。

スゴイのはチャーシュー。
デフォルトのラーメンが900円で、全部入りの特製ラーメンが1150円でチャーシューメンが1350円で、「なんでチャーシューが450円もの値がするんや」と思ったのでしたが、十分にそれだけの価値のあるチャーシュー追加でした。分厚い。このお店って肉を食べに来るお店なんだな。肉は歯応えあるのにトロッとしていて、塩胡椒が良く効いていて、これは毎日食べたい。

がしかし、半分ほどで私の貧弱な胃が「満腹だヨ!」って言ってきました。空腹状態で来たはずなのに(笑) 全部食べきりましたけどね。満腹満足度が高い。これは熱烈なファンが多いのもわかります。

今日の私は万全の状態だったのでペロリだったのですけど、通常の私だったらこの量の豚肉は危険です。私は意外と原理主義者ですので「ギョーザやチャーハンや味玉はラーメンには合わない」と思う主義でなんとなく玉子が入れられているのは避けてしまうのですけど、ここではやはり「特製ラーメン」(チャーシュー3枚と味玉入り)が軟弱な私には最も良いかもしれませんね。「真に肉を食べる覚悟がある者のみがこれを注文せよ」という風なのがこのお店のチャーシュー麺で、このお店にはさらに上とその上があるのだろう。
写真で見る限り特製ラーメン(1150円)にはチャーシュー3枚。素ラーメン(肉1枚)が900円でチャーシューメンは5枚1350円で、チャーシュー1枚113円計算ですから、特製ラーメンはさすがに一番お得な算数らしい。このチャーシューはおいしい。私にとって豚肉は世界の半分ですから。ラーメンは豚を最もおいしく食べる料理。このお店で私はずっと豚肉のことしか考えていなかった。

 

 

◎7月5日 らぁめんひいらぎ (原島町)

初訪。京都ラーメンのお店ですって。2015年の開店。
ラーメンの種類は1種類しかありません。
チャーシューメン、980円。

google情報だと「かなり塩っ辛い」とのことで、一口目でそれは良く分かりましたが、それは私にはかなり好ましい塩っ辛さでした。強い。
一口目がとてもおいしいラーメン。麺の香りがとても良い。豚の匂いも良い。醤油の吟醸香(っていうんだっけか)も良い香り。ただし、のどが渇く。水がおいしい。

この辛つく味って何の味なんでしょうね。ビール飲みたい。チャーシューもとても好きなタイプの豚肉でした。

私の死は3年秘せよ。

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ことしの私の夏休みです。
4年前の大雨が降った翌日に、宗良親王巡りをしに天竜川をさかのぼる旅をしたんですね。()。でもやはりいつもの私の怠惰で、旅行記を結局完成させることができなかった。あのあと浪合村の御所桜と治部坂峠(この治部とは石田三成のことではなくて南軍ゆかりの人物だという)から、諏訪氏の拠点・高遠城まで行って、宗良親王の位牌と木像のある常福寺と北条時行の籠もった大徳王寺城、そこから分杭峠を通って大鹿村に戻り、駿木城と香坂高宗のお墓を探し回ったんですよ。残念です。まあ写真は全部残っているのでまた語ることもあるだろう。

今回は4年経って、「心残りだったもの」を確認しにいく旅です。

水窪町青崩れ峠手前の瑟平太郎の墓。4年前は豪雨で水窪川が逆巻いていて身の危険を感じたが、本日は快晴で猛暑。しっぺいちゃんは相変わらず可愛いですね。山ビルの記憶にいまだに怖気立つ大野田神社は今回素通り。遠山郷から大鹿村に通ずる蛇洞(じゃぼら)林道(地蔵峠)はまだ通行止めでした。ここ10年以上前から通れないんですけど、直す気は無いんでしょうか。(不便で仕方ないんですけど)
前回と同じく喬木村・豊丘村・小渋ダムを通って大鹿村へ。

『道の駅歌舞伎の里大鹿』にて鹿のステーキ定食、1500円。これ前回食べたとき無茶苦茶旨くて夢に出てくるほどだったんです。なんと、4年前から100円上がっただけ。

おっちゃんが薦めてくれたカツ丼も食べてみました。・・・と言おうとしたんですが、この道の駅には2つのレストランが隣り合っていて、片方には「そば屋の煮カツ丼」があってもう片方には「伊那谷名物ソースカツ丼」がある。あれ?おっちゃんが「世界が変わるぞ」と言ってくれたカツ丼はどっちだっけ?
ソースカツ丼も私は嫌いではないけど、気分で卵とじの方のカツ丼(900円)を注文してみました。とじられまくっていますね。

なるほど。肉の本体の部分が柔らかすぎる気がしないでも無いが、脂身のところが弾力があって味がにじみ出してきて、厚いから食いでがあります。うまいぞヘルシーポークみつい。ところがカツを片付けてから鹿肉の方に取りかかりますと、一口目は血が滴り堅さと弾力が素晴かったイーティング・ディアが、火が通るとレバーみたいな食感と臭いになったように感じてしまった。あれ?こんなのだっけ? まあ、こういうのが地冷えの味わいってものなのでしょう。

さて、今回大鹿村まで来たのは、前回大雨で崖崩れをしてしまっていた「御所平」が今どうなっているのかを確かめるためです。大河原の御所平は、宗良親王がその生涯で最も長い30年間を過ごした場所。聖地。あの道路は4年経って復旧されているのでしょうか。ネットで調べてもさっぱり分からないので。
ところが道の駅に道路状況の案内板があって、

御所平は通行止めって書いてありました。行く前に結果が分かっちゃったい。
というか大鹿村って山の奥の僻地にあるのに、ここに至る東西南北の4つの道(蛇洞林道・分杭峠・御所平・小渋川)のうち3つが通れなくなっているっていうのは凄いですね。※でもこれを見ますと、分杭峠は半年前に通ったとき(←甲斐と諏訪と上田にお城集めに行った)通行止めだったんですけど、もう通れるようになっているのかな。

でもせっかくなので、前回私が非常に難儀した、あの崖崩れをこの目で見に行くことにします。せっかく来たので。
4年も通れなくなっている道なので、道の草木の繁茂と枝の折れ具合が凄い。道路に木の枝が張り出していて、私の愛車の両側がこすれるこすれる。しかし! 前回バリケードがあって通れずそこから2km歩きに歩いた場所まで来ると今日はそこに閉鎖柵がありません。おお、これ先まで進めるぞ。道路は非常に危険になっていましたが(木の枝が)、行けるところまで行こうと頑張って進んだら、崖崩れのところまで車で行けちゃいました。なんと!

さずがにこの先は進めないのだろう、と思ったら、放置されているように見えながらこの崩壊箇所の下の護岸はちゃんとされてあるし、地面に見える場所はモルタルが吹き付けてってもう崩れないようにしてあるし、歩きやすいように道と階段が作ってあります。

ここから御所平までは200mです。
つまり、「宗良親王の聖地」御所平は通行止めだけれど、そのすぐ手前まで車で行けて、御所平には歩いて行ける状態になっているということです。(だれも来ないのでしょうけど)

大河原御所を復元した御所造りの木造建築も、4年経った今も健在でホッとしました。でも屋根に木が生え始めていて、(もともとでしたっけ?)、これが朽ち果てて倒壊するのもそれほど遠くない気がします。ここに来る途中にあった(字が読めなかった)宗良親王の宝筺印塔は、うっかり寄るのを忘れてしまいました。(・・・また来よう!)

セミの前世は人である。

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ウォットに行ったらヤマトメリベがいました! でかいなあ。
最大50cmにもなるのにウミウシ(※基本ちっさい)なんですって。「メリベ」とはラテン語で、ギリシャ神話の海の精霊(オケアニス)のひとりであるメリボイアにちなんでいるのだそうです。メリボイアは一説にアルカディアの暴君リュカオーンの母。狼になった王者リュカオーンは獰猛な獣のリカオンの名の由来です。
ひどく激しく泳ぎ回る生物で、動くごとに形が変わって、眺めているのが楽しいです。

この口のことを「頭巾」と言うのですけど(口なのだが)、「オオグチボヤと似ている」と思うのですけどあれとは生物の種類が違う(←ホヤ)のだそうです。写真には写ってませんけど、海牛の名の語源である2本の牛の角(小さい)がしっかりあります。水槽の中のにおいは嗅げませんが、なぜか柑橘類の香りがするそうです。どの柑橘? ユズかな? カボスかな? 大きいからザボン(※長崎名物)かも。

 

◎8月3日 中華そばはまな (有楽街)

4回目。前に浜松駅前で働いていた頃、前後にできたおおさわさんと共によく通ったんです。あれたった3年前でしたか。もっと昔だった気がしていました。3回行ったら常連かぜ。

特製貝出汁中華そば(塩)チャーシュー増量、1100円。

うまい! アサリ味うまいです。むかし仕事で大量の浅蜊スープ作ってたことありましたけど、なかなか上手い味を出すにはコツのいることだったごたる。どうやってるんだろう。図太い香り高い貝の味がする。外国人の青年一人のワンオペだったのですけど、めちゃくちゃ素早く出てきた。とてもうまかった。だけとスープの底にはアサリの破片がけっこうそれなりに沈んでいまして、これそういう業務用スープがあるんじゃなくて、ちゃんと(近くのどこかで)作っているんでしょうか。どうなっているのでしょうこのお店。

2021年の写真を見返してみたんですが、「特製中華そば」は1050円でしたので、むしろ値下げされています。(※現行1000円)。具材はそれなりにコストダウンが計られている気もしますけど、いやいや、豚肉も海苔も玉子もかなり値段が上がっているはずなのです。チャーシュートッピングは2021年も2024年も+100円なんですけど、2021年にそれをトッピングしたらどうなってたんでしょう? (現行の+100円はアヒル軒の基本のと共通のもので「私は」ガッカリしてしまうタイプ)。

この写真は「比内地鶏そば」だったかもしれません。豪華ですね。2021年は1050円は「高い!」と思ってましたけど、2024年になってみますと、カモメ亭グループ恐るべし。この店はワンオペなんですが、アヒル軒は店員が多めなんですよね。

ふと横を見てみましたら、「白飯・貝飯・生玉子の無料コーナー」がありました。あれ、こんなのあったっけ? (2021年当時はランチ時のみだったみたいです)。アサリご飯もおいしかった。コスパ抜群カモメ亭。(このチェーン店の総称は「カモメ亭グループ」でいいの?)
なお、店名の脇にそえられている「武」のスタンプと姉妹店の「おおさわ」の店名は、東京の「麺屋武一」に由来しているのかな。

 

 

◎8月2日 らーめんぎょうざ甘藍屋 (大蒲町)

5回目の訪店。前回は7、8年前に塩の日だったような記憶があります。
豚そば(コッテリ)チャーシュー増量、1400円。

うをん、これ、こんな摩訶不思議なスープなんでしたっけ!?

ぬとっとしている。ぬてっとしているのに明確に塩味を感じる。塩味があるのにスープは甘い。味の奥の奥になんというか変な爽やかさを感じる。これらのぬとぬととおいしい塩と柔らかでしつこい甘みと妙な爽快さはそれぞれ別個に分離したものとして存在している。なんだこれ。こんな不可解なスープは久方ぶりに食べた気がしました。10年前の私はどう思ってたのかこれ。変わっているのでとてもすばらしいと思いました。てもこれ、私は体調が万全なときにしか食べきれないたぐいのものですぞ。今日は私の体調はそこそこ元気でよかった。

また、麺にスープがよく絡みつくんです。苦手なタイプの麺でしたけど、麺とスープの馴染みも他にはあまり見ないぐらいのものでした。
増量した豚肉はこれまた別皿で出てきました。とろけるぐらいに柔らかい豚肉で、とても美味しかったのですが、これ増量するのはワタクシやりすぎましたね。(「豚そば(1100円)」で6枚の肉片が乗っているから)。別皿に載っている時点で凄く柔らかかったので、熱いスープの上に乗せても全然食感は変わらなかったです。

「けっきょくどこに甘藍が使われているのか」と思ったら、ラーメンではなくてぎょうざの部分なんですって。バナギョ(芭蕉芋餃子)も10年以上前に食べた記憶がありますよ。うむ? お相撲さんって豚肉や牛肉は食べませんのか。このスープにはゴワゴワの生キャベツがとても合うと思いますのよ。

 

 

◎8月1日 支那そばや日歩未 (旧浜北市中瀬)

家鴨スを除いては破るあたわぬ近い店だったのですが、3年ぐらい来てなかったです。
私の家からは、このお店とまる十八は同じ距離。

塩のチャーシューメン、1100円。

一口目が信じられないほどおいしいです。ぬるっとした口ざわり誇り高い風味があり、ひどく感激をするのですが、食べれば食べるほどスープの感激が無味無色(※比喩表現)となっていく。あれ? どうなっているんだこれ? 食べ終える頃には無心になってしまっていたりして。

チャーシューは3種類のものが入っていて、賛否両論あるであろう赤い色のものですが、私はこれは当然なことながら大好きです。

 

 

◎7月31日 RAMEN驍TAKERU (尾張町)

サンストリート浜北の近くに新しいラーメン屋さんができたということで、「どこだ?」と思ったら、私が大好きだった(※1度しか行ったことないが)インネパのティリサラさんのあった場所で、しかもティリサラさんは無くなったわけではなくて、名前は変わるがカレーとラーメンの強化アップ融合版として生まれ変わるという。どういうこと? で、融合するラーメン屋さんは浜松城の近くにある驍さんだという。ティリサラが開店したのは2019年ぐらいでちょうどコロナちゃんが活躍しはじめた頃で最初は聖隷三方原の近くにあるロータスの2号店を名乗っていたのですけど、すぐにティリサラと店名を変えてしまった。でもそのときもロータス・トレヴァーン公との関係は無くなったわけではない、とアピールしていましたよね。ということはロータスとタケルさんも何かお金的な関係があるということか。
驍さんに行ったことがなかったので、浜北店に行く前に尾張町の本店に行って予習してきます。

チャーシュー驍ラーメン、1600円。
「ニンニクがすごい」という噂を聞いて行ったのです。頂点にカタマリが2つと、レンゲの上においしそうな摩り大蒜が載せられて出てきます。
最初うっかり「看板メニュー」と書いてある驍ラーメン(1200円)のボタンを押してしまったのですが、写真を見たら別メニューに乗ってるチャーシューの写真がとてもおいしそうで、でも驍ラーメンにはチャーシューが乗ってないみたい。慌てて「追加チューシュー(400円)」のボタンも押しました。

出てきたラーメン。これは腹に余裕があって肉欲が旺盛にある日じゃないと食べられないぜ。今日は腹に余裕があるとはいえないが、肉欲はそれなりにある日だったので良かった。

スープをすくってみますと、一口目はそれほど刺激も濃さも感じない醤油豚骨スープです。油が無いのが家系と違うんだな。むしろあっさりしていて飲みやすい。この上に、濃厚に味付けされた野菜炒めと忍肉が乗っていて、それを少しずつスープに溶かし合わせながら、次第に濃厚になっていくさまを楽しむラーメンなんですって。

やっぱりこの野菜につけられた「秘伝のタレ」の味というのがとても見事。濃くておいしくて太くて鋭い満足度の高いラーメンになります。チャーシューは写真にあった巻き肉タイプじゃなかったけど、1枚かと思ったら3枚も付いていて、味付けも厚さも食感も好きなタイプ。こういうタイプは、ふつうは噛むとしゃくしゃくするもに、このチャーシャーは柔らかみも感じて、本当に見事だと思いました。もちろん、小バラの味付け小肉もおいしかったですよ。上に乗っているやつだけじゃなく、仁の肉のつぶした塊がスープの底からもごろごろ出てきて、私はとても元気になりました。いいお店。

 

◎7月29日 美味中華そばぎょうざ浅草軒分店 (舞阪町)

ニッポン城めぐりの夏休みイベントのせいで、毎日35kmドライブしないといけない週間です。
浜北大橋にある私の家から、国道1号まで南下して舞阪まで行き、そこから適当に寄り道しながら帰ると丁度良い距離になります。でも毎日はしんどい。あと2日です。(これが3ヵ月に一回ぐらいあるんですよねこのアプリ。今回は『四国役』というイベントで豊臣秀吉 vs 長宗我部元親で、私は長宗我部方ですがおそらく負け戦さだし、しんどいしんどい) (※追記; 7/31に終結したこの合戦イベントはなぜか長宗我部軍が勝利し、寡兵の豊臣の大軍を撃退できました)

「いつも行列ができている」と聞いていて、「夏休みだしな」と覚悟して行ったのですが、開店15分前についたら行列はありませんでした。店に入ると5卓ある席の3つが埋まっている程度。ていうかこのお店は開店時間(11:00)以前に開店してるのかい。11時を過ぎると次々とお客さんが入ってきます。テーブル席しかないので普通に見知らぬ人と相席になります。
中華そばチャーシューを注文。1050円。
浅草軒には私は10年ぐらい前に来て「うまい」と言ったんですけど、このブログを見返してもどこにもその時の日記がありませんでした。あれ? そもそも私は伊豆に住んでいた頃に次郎長さんによってこのお店のことを(名前だけ)知っていた記憶があります。浅草軒本店は十数年前まで今のザザのあたりにあったそうですが、高校生時代よく町中まで(チャリで本屋に)通っていた私も、見た覚えが全く無いんですよね。(イトーヨーカドー浜松店も見たことがない)。でも有楽街のみやひろの本店では食べたことがありましたよ。近くに今は亡きサブウェイもありましたよね。わたし、サブウェイってあのお店でしか食べたことないや。舞阪と浅草の似た所も考えてみよう。

素朴な見た目でうまい。これがここのラーメンの特徴。

レンゲにすくったこの写真からはこのスープの神髄はまったくわからないもので、次郎長さんはこういうのを「遠州系ラーメン」と称していたっけ。鶏ガラ主体のスープに豚ガラのダシを少し強めに効かせることが特長。でもそれって別に珍しいことではないんでは?と当時の私も思っておりました。さらに豚ガラ醤油と豚骨醤油がどうして違うものになるのか、料理にうとい私にはよく分かりません。(※参考までに浜松市公式ホームページに書いてある定義。しょうゆラーメンかどうかはどうでもいいみたい)

ただの正油ラーメンというよりかは少し図太い味がする。麺はやや黄色い固みのない麺で、噛み切りながら口に含むとスープの味に押し上げられながら口の中に柔らかくブワッと広がる感じ。まことにおいしうございます。
チャーシューも味が薄くて硬みがあるのだが、脂身部分もしっかりあるもの。これがスープと一種に口でもぐもぐすると、抜群に美味しいのです。なんだこの魔法のようなスープ。実はこのスープは一口目が一番うまいタイプで、以降はレンゲで掬えば掬うほど存在感を薄くしていくような感じの物だったのですが、このように麺とチャーシューと一緒に口に運ぶときだけ、輝きを主張しだす。
中華そばが750円で、トッピングチャーシューが+350円って壁に貼ってあったのですが、帰るとき請求されたのは1050円でした。なぜ? それとは別に「お持ち帰りチャーシューが300円」って書いてありました。でもこれ、このラーメンのスープじゃないと真価を万全に出せないんじゃないか。スーパーで売ってる焼豚のような味付けにしちゃったらちょっと違うかなあ、と思ってあきらめました。にしても、お見事なチャーシューでした。

 

◎7月26日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

8訪目。「また甘々娘のラーメン食べたいな」と思って来てみました。でも森町ラーメン、もう終了?してたらしくありませんでした。残念。なのでまだ食べたことのなかったみそらーめんのチャーシューメンを注文してみました。920円。

ワオ、うまい。
実はこの朝、夜食(パン)を食べ過ぎてておなかが全然空いていなかったのです。なのに満腹なのに全然苦もなくペロリと食べられるのが7福神さんのすごいところ。刀神ヤーナファル・ターニルズ(毘沙門さん)の御加護があるのでしょう。このミソ、つい最近どこかで食べたのと似たような風味があるのですけど、どこでしたっけ?(※まる十八さんではない)。
刀身が厚すぎも無い味のある味噌で、ちょっとだけ辛めな。切っ先はそこそこ尖ってるが刺突は全然重用視していない。小回りが利いて振り回したら威力もありそうな耽美な曲刀感がしますよね。(※私の脳に浮かんだのは半月刀でなくて曲がった小長鉈のような・・・)。美味しいです。

チャーシューも味は淡めで厚みもないのですが、頴娃のように広くて、それによる噛み手があるので、いつもおいしいと感じます。ごちそうさまでした。

 

◎7月24日 旨麺とんこつ坊屋 (馬郡町)

信州駒ヶ根で名物ソースカツ丼を食べそびれてしまったわけですが、「いいもん浜松にははやたろうがあるし」と思って帰ってきたわけです。数あるはやたろうの中で坊屋を私は個人的に佐鳴台本店に次いでおいしいお店、と認定していたわけですが、それって10年も前の話ですので、今はどうなんだろう?と思って久しぶりに来てみたわけでした。

坊屋チャーシューメン(1160円)にソースカツ丼(380円)のセット。

やっぱり坊屋はうまい。胡椒と塩とこしょうとペッパーの味が非常に強いとんこつスープなのですが、にもかかわらずまろやか。

トンカツも「よくこんなジャストなサイズを」と思う大きくもなく小さくもない良い見た目で、脂部分が少なくラーメンと合わせて食べることを第一に考えて調理されている・・・ と書こうとしたけど、3分の1ぐらい食べた所で「こんなに食えるかぁ!」と私は思った。(胃が小さいのです)。頑張って食べましたけどね、チャーシュー増量と組み合わせるのは危険です。チャーシューは「切りたてチャーシュー」と書いてありましたが、硬めで脂身の少ない食べやすい種類で、これは助かりました。
ソースカツのソースはすっぱ味が強い物で、後半これが染みこんだご飯を苦しみながら食べていても、胡椒とんこつの味と決して衝突しなかったことが、食べ終えられた勝因です。良くできてるな。その後半日腹具合に苦しみましたけど。おいしゅうございました。

今こそ見にゆこう、驚異の都バブルクンドを。大地と同じほど齢を重ねた都、星々を姉妹とする都を。

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タコとイカは私もよく見比べるんですけど、タコの方がはるかに賢いと私は思っていました。人を識別できる。でも今日やってたTVショウが言うには、イカも、タコと同等に頭がいいんですって。いやそれそんなことないですよ。イカはただおいしいだけの生物です。(火星の大元帥かく語りき)

 

こんなことあまり言いたくないのですけど、ラーメンを食べる生活に飽きてしまいました。ラーメンって身体に悪い。今日は会社の健康診断だったのですが、体重が5kgも下がっていました。
私はもともと一日一食です。ラーメンは、カロリーと塩分が多すぎるように見えながらも、その他の栄養も豊富ですから、一日一食を守っているのならば毎回スープを飲み干していたとしても完全栄養食なのです。しかし私は酒飲みなので、酒と一緒につまむつまみが私の不摂生の体重過多を生み出していました。最近私はあまりにも夏が暑すぎて食欲を無くしてしまい、酒を飲むとき全く伴食を食べなくなっていました。それで体重が減ったのです。これはいけない。健康食ってほんと味気なくて人生に楽しみを見いだせなくなってしまう。ラーメンは健康食でありすぎる。私は生活の見直しをはからざるをならぬと思いました。
・・・と、すっかり忘れてましたけど、私のこのブログには「浜松グルメ」という全然活用していない小カテゴリがあるではありませんか。「ラーメン以外のものを食べる日記を書けばいいじゃないか」と浅慮に思いました。
これからはビタミンとミネラルのあるものを選んで食べます。

 

◎8月6日 北縁 (旧浜北市永島)

前から浜北大橋通りを通るときに、ここに変なお店があることに気づいていてずっと気になっていたのです。グーグル地図には名前のみある詳細が無いお店。そういうのは他にもたくさんありますが、普通は決して行かないじゃないですか。でもこのお店は浜北大橋の私の家から近いのです。「お好み焼き・焼きそば」という文字が店頭にあるのですけど、のれんには「居酒屋」「川の幸・山の幸」とも書いてあって、すごく気になっていたのです。行っても閉まっていることも多いのですが、今日は灯りがついていたので、意を決して初訪。写真じゃ良く分からないのですけど、目の前でよく見てみますと「山の幸・川の幸・山川豊」と書いてありました。え!?

入ってみますと3人の人が談笑してまして、そのうちおばちゃんが店員さんだなと見当をつけましたが、しかし別の1人のおっちゃんも店員さんなのだとすぐに知る。つまり残りのひとりがお客さんなのですが、毎日来ている人なのだろうという雰囲気がある。普通なら入りにくい雰囲気。でもいいんですよ私そういうの気にしないから。
かつて(7年ぐらい前)気賀に住んでいた時、私のいた部屋の目の前に一軒の居酒屋さんがあって(それもその当時のGoogleMapには全然詳細情報が無いお店だったのですが)、とても魚がおいしくて、週一で通っていて、常連扱いしてくれて、とても素敵な日々を送っていた体験がある。私は浜北でもそういうお店がほしい。

このメニュー板すばらしい。
でも、「刺身」と「山かけ」を注文しようとしたら、明日(水曜日)が定休日なのですでに品切れになっているそうでした。残念。
一番気になった「天然鮎の塩焼き」を注文しようとしましたら、これも、いつも提供しているサイズのは品切れだが、少し小さいのだったらある、と言われました。それでいいですもちろんビールがおいしく飲めるのならば。

この「お通し」「突き出し」ですが、なぜか出てくるのに時間がかかって、おっちゃんはなんか不思議な呼称でこれを言っていたんですよね。私は「ええ~、そんな名前もあるんだ」とちびちびつまみながら面白く食べたんですが、そのあと酔ってしまったので、なんて呼び名だったのか忘れてしまいました。(全然違うのですが)「ナメコ」とか「ジュンガル部」とか「舐め物」とかそういう響き。
でも、出てきたこの「ささかま」、「めかぶ」、「おくらともろへいやのおひたし」、すばらしい。これだけでいくらでも酒を飲めます。

テレビでオリンピックを映していましてそれさえ見ていれば楽しいんですが、女子レスリングで日本人が勝ったところでお客さんが帰ってしまったので、私一人になってしまった。話すことも別に無いので、「天然鮎って書いてあるのですけど、これって天竜川で釣ってるんですか」と聞いたら、おっちゃんが「おうよ、この店のあゆは全部おれが釣ってるんだ」とおっしゃる。えええ。

実はおっちゃんはこのお店のおかあさんの旦那さんなのですけど、隣りでペンキ屋さんをやっている人で、仕事外の時間にアユ釣りをしていて、そのわざが達人級なのだという。おっちゃんが釣るところを撮ったビデオがあって、それをずっと放映してくださいました。40分ぐらい。わたしそういう話を聞くのがとても好き。天竜川がすぐ近くにあるのに、釣ってる場所はいつも白倉川なんですって。そりゃ美味しいよ。他の人は3匹か4匹しか釣れないのに、おっちゃんは毎回30~40匹は釣るという。

これはおっちゃんが言うにはとても小さい鮎だという。通常は2匹で750円だけど、小さいから3匹焼いてくださいました。おかあさんとても時間をかけてじっくり焼いてくださる。入店したの8時半でしたけど出てきたの9時超ぐらい。私もよく家でスーパーで買ってきた鮎を七輪で焼きますけど、養殖鮎にあるあのぶよぶよが、本当に天然鮎にはないんだ。うま。家ではいつも骨をほぐしながらちまちま食べるんですけど、このお店では小さいから?頭から骨ごと全部食べてしまってウマウマでした。おっちゃんが言うには塩焼きにする鮎は友釣りで釣ったもののみだという。友釣りって理屈ではよく知っているつもりですけど、実際やるとなったらよく分からない釣り方ですよね。このおっちゃんはその達人なんですって。
私、天竜川に囲まれているところに住んでいるくせに(であるからこそ)、アユって子供の頃にたくさん食べた記憶があるのみで、今はたまにしか食べないのです。アユうまい。また(通常サイズの)アユを食べに来よう。

アユで飲む居酒屋でした。
瓶ビール2本、お通し、明太子、鮎の塩焼き、やきそばで計3400円。安っ。お通しは400円だったのですね。満足。やきそばも具だくさんでした。

シボラの七つの都。

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伊豆松崎で道の駅・花の三聖苑の日帰り温泉(かじかの湯)を目指して行ったら、かじかの湯は令和2年に閉館されているということでした。かわりにすぐ近くに、「大沢温泉依田之庄」という日帰り温泉施設が新設されていました。令和2年。ここって、かつて歴史があって高そう(?)でとても入れなかった「大沢温泉ホテル」のあった場所じゃないですか。
温泉施設自体は新造された建物ですけど、随所にもともとの大沢温泉ホテルの遺構が使用されていて、なかなか素晴らしい施設でした。松崎振興公社というところが運営しているそうです。
もともとの大沢温泉ホテル依田之庄は、かなりの部分が無料公開されています。
上の写真だとたまたま角度によって朽ち果てた感じに見えるように写ってしまいましたけど、田舎の大金持ちが長い年月を掛けて増築に増築を重ね、保全にも気を配っていた様子が見て取れて、とても見応えがあります。旧依田邸は、伊豆の偉人としてよく名前の挙げられる依田佐二平と十勝開拓の父・依田勉三の兄弟が生まれた家です。実はわたくしこの家って勝手に遠州二俣城の守将であった依田信蕃の子孫だったと思い込んでおりましたが、そうでなかったことを旧依田邸の解説文を読んで知りました。蔵の上の階も客室になっていたんですね。残念ながら旧・ホテル部分には入れません。入ってみたい。

 

 

◎9月19日 北縁 (旧浜北市永島)

4訪目。

今日は鮎2本800円でした。


ヘールシンキヘルシンキ。

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(株)いきもん という会社の作った「ネイチャーテクニカラー日本の清流増補特装版」というフィギュアのシリーズがすばらしい、と聞いて、サンストリート浜北の「ガシャココ」にガチャガチャしにいきました。一回500円、シークレット無しの全6種類。私が欲しいのはアユのみなのですが、4回も回せば出るだろう、と思って千円札2枚を100円玉に交換。
一回目はイワナ、残念。二回目でアユ、やったぜ! でも手元に100円玉あと10枚あるし、ヤマメとカジカも欲しいな、と思ってさらにコインを投入しようとしたらコイン投入口に「売り切れ」の表示が。私のアユが最後の一個でしたか! 実はこのガチャガチャが発売されたのは9月24日なのですがsnsとかで「各地で売り切れ続出」とか煽られていたんですよね。そんなはずないだろう500円もするし川魚だし、とか思っていましたら。
フィギュアの出来はさすがにすばらしい。
上の写真がやけにプラスチックっぽく見えますのは私の照明の当て方に難があったからで、実物はとてもいい色塗りになっています。特にイワナの方が色がステキ。逆に、鮎は造形は良いけど初夏の頃のアユの色で、天然アユの証しである黄色い斑紋があまり鮮やかに描かれていないですね。こういう小さな物を巧く接写する手法に私は10年前から悩んでいる気がします。(全然上手くなりません)。説明書きによると四万十川のアユだそうです。

そんなことより、台座に刻まれている学名。これ老眼の私には目の前にかざしてまじまじと見つめても全然読めない小ささなのですよ。よくもこんな小さい文字を刻めるものだ。技術がすごい。

そのあと三谷幸喜氏の最新作『スオミの話をしよう』を観たんですが、「レミンカイネンとモルデンカイネンは(時代が違うけど)仲が悪い」とか「違うかとも思ったけどやっぱり遠藤憲一がクッレルヴォである」とかそういう話だったかと思いますが、最後の歌と踊りに全てを持って行かれる映画でした。セロファン。

 

◎9月22日 麺屋山彦 (小池町)

3訪目。チャーシューメン1030円。
3回ずっと同じメニューを食べているのは、このお店はつけ麺がメインのお店で、つけ麺はいろいろ種類があるけど、普通のラーメンはこの「ラーメン」か辛い「紅(くれない)そば」しか選択肢が無いからです。でもこの手のラーメンは他に浜松に最近ありましたっけ。おいしい。

麺がやっぱり特筆すべきものなのですね。

店員が若い女の子ばっかりで、むきむき店長が楽しそうにしている様子を眺めに行く店(笑)

小バッハ2のフルート協奏曲ニ短調。

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カール・フィリップ・エマニュエール・ヌーメノル。通称はベルリンのバッハ。1747年?
素晴らしいです。

演奏者によって違いが良く出る曲だと思いますけど、ああ同じ曲か。

どれも素晴らしかった。

 

この曲を聴くとハイドンの「疾風怒濤期の交響曲」との曲調の共通性を思ってしまうのですけど、ドイツ分多国の文化においての「Sturm und Drang期」とは(Wikipediaによると)1767~1785年 だとのことでした。C.P.E.のこの曲は推定1750年前後。

ハンバーガーソナタト長調。
上の動画のと、この動画のが同じ楽器だというのが私の「萌える」ポイントです。フラウトは紀元前のギリシャ神話の時代からあった。対するクラリネットは1700年頃に発明されたのですけど、普及したのはモーツァルトが面白く思って以後です。

いきいきと、かつ、非常にきびきびと。

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・・・というタイトルのシューマンの曲が、そんなにキビキビしていないのどかな曲でした。
最近クラリネットづいています。
「Lebhaft und sehr markiert」が「キビキビと」なのは、私の所持しているレオポルト・ウラッハのウェストミンスター盤の解説書でそう訳されていたからで、一般には「markiert」は「ハッキリと」とするみたいでした。

 

◎12月6日 MEIKIRA RAMEN 川 (東町)

たまに35kmドライブ週間に御前崎まで行くため150号線を走るときに、寅ちゃんの目の前に、新しい小さなラーメン屋ができていることには気がついていたのですが、店名が小さいのでなんと書いてあるのか読めず、このあいだ改めて調べたらこれが噂のメイキラさんだと知って、あわてて行ってきました。朝10時から開いているので私には嬉しいです。去年の9月に開店したお店。

チャーシューしお、1200円。

うまっ。食べたことのない香りがします。

スープにはややぬめりがある感じ?

麺の盛りつけが、良く見る感じの整った意識高い感じであるので、どうやっているのかずっと店主の背中を見つめていたんですけど、あの動きでどうやってこの丹念な見た目になるのだろう。ラーメンは奥が深い。

いろんな物がとにかく味が美味しい。鶏チャーシューがレアでは無く濃い味が付けられています。あと、厚切りハムのような2枚は少しだけ炙られ、写真じゃ分かりづらいですが煮豚も1つだけ入っていました。燻製メンマも私は好み。

「メイキラってどういう意味なんでしょうね」と思いながら食べてましたけど、あとで浜松経済新聞を読んでいたら「仏教用語の迷企羅大将に由来している」と書いてありました。えええ、もっとキラキラしたメルヘンな語源だと思っていましたよ。迷企羅大将は薬師如来の十二神将のひとりですけど、学研の『仏尊の事典』でも概説と写真だけで、ひとりひとりの詳しい説明の無い人たちですよ。
この本によると唐時代の玄奘三蔵の『薬師瑠璃光如来本願功徳経』と元時代の沙囉巴による『薬師瑠璃光王七仏本願功徳経念誦儀軌』で詳しいことが分かるそうですけど、後者はネット上では読めず、ネット上の別の解説を読むと、薬師如来の「十二の誓願」に十二神将がひとりひとり対応しているのかしら。

 

◎12月4日 らーめんつけ麺海山 KAI ZAN RAMENじ (城北町)

静岡市の清水区に本店のあるお店の2号店だそうです。
一年ぐらい前にこの付近にあったカレー屋さんによく通ってて、ここにラーメン屋さんがあるのは良く見ていましたが、その頃の私にはカレーしか興味が無かったのでいつも素通り。そのカレー屋さんが閉じてしまった今、初めての訪店です。

頂き!海山豚骨(醤油)、1100円です。
写真だけ見ると「家系?」と惑ってしまうと思いますが、全然違いました。大盛り無料だそうなので、そうしていただきました。

さすが静岡大学工学部の目の前にあるお店。見事に若者向けの作りのスープです。私はこういうのはたまには悪くない。

麺はぬるぬるした食感で(←悪口に聞こえていなければいいが)、このスープにはとても良いとは思いますが、大盛りにしたせいで量が多く、丼の中で麺が強く絡まり合い、全然たぐれない(笑)、気持ち良くすすれない(笑)。結果、麺の仕組みのおかげでとても満腹に。さすが若者だらけのお店。とてもうまくできています。

この生タマネギもとても優秀だと思います。爽やか!
チャーシューも硬めで、固く崩れるタイプ。
スープは最初はカツオ系のすっぱかったはずなのに、最後の頃はとても甘いものに感じていました。全体的に好印象です。

ずっと学生で賑やかでした。

于斯岐阿利𠮟智干岐(都怒我阿羅斯等の別名)。

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祝!ルーンクエストの復活!
当ブログの「オセンタルカの太陽帝国」という題名、それからその前身だった「赤い熊と白い月と赤い月と白い熊」という私のsnsは、1978年に米国でグレッグ・スタッンーグネジョストオーという人によって製作されたRUNEQUESTというゲームにちなんでいます。そのゲームが2023年か2024年のどちらかに再日本語訳されたんですって。めでたい。
ルーンクエストというゲームは私が80年も愛してきたゲームですけど、その特徴を一言で表すのは難しい。でもあえて言うのなら「青銅器時代を楽しむゲーム」です。もう一言いわせてもらうのなら、「文明の衝突」を楽しむゲームです。「縄文の世界にいきなり弥生時代がやってきた」とかではなく、「青銅器時代のケルト人と弥生時代の人たち(エスロリア)とマヤとアステカの人たちと野蛮な人たち(スンチェンとかプラックスの人たちとかオーランシーとかダラハッパの民とかタスクライダーの人たちとか)と、エジプトのファラオと、粗野だけど異様に知能のある人たち(トロウル族)とローマ帝国とササン朝ペルシャが融合した大帝国(赤い月の帝国)やその他が、仲良くしていたところ」に、いきなり世界戦争が始まってしまった世界です。

この世界は「正当で穏当なファンタジー世界」ではなく、とにかく狭くてエキセントリックです。
主要地域であるサーター王国(=静岡県ぐらいの面積しかない山がちの僻地で王家が既に途絶えた王国。しかしいくつかの神話上の聖地がある。封建国家)に隣接する「プラックス」は遊牧の大地で、人と共に暮らす騎獣が非常に重要な価値を為すのですが、なぜだかその世界でただの「馬」はとても価値が低いのです。しかし逆にシマウマは非常に地位が高い。なぜならシマがあるから。そんな意味のよくわからないことをこんなにさりげなくあらわした本の表紙がありますか? グローランサ、さいこー!
サーター王国から見て西反対側のグレイズランド(草飼う民の国)の大平原では馬は社会の根幹だし、どうしてサーターを挟んで近い地域の西と東でこんなに馬に対する概念が違うのか、とても面白いです。グレイズランドとプラックスは神奈川県と岐阜県ぐらいの距離ですよ。
でも「シマウマ族」は「プラックスの五大部族」(リャマ、羚羊、バイソン、インパラ、おかしな知的生物)には含まれていなく、パヴィスという荒野の中の巨大都市の周辺だけに見られる知る人ぞ知る戦闘部族です。ですからこの表紙に描いてある都市は「パヴィス?」かと思ったんですが、どう見てもサーター王国内のジョンスタウンなのでした。ですからこの一行はジョンスタウン市を訪れた異邦人で、パヴィスを象徴するシマウマに乗っているのだから(バイソンの人とリャマの人が少し譲っている様子から見て)、この人は“鋭き剣”のガーラスなのじゃないか。話しかけている人物はジョンスタウンにいたカリル・スターブロウか“紫の”ミナリスなのじゃないか? と思ったのですが(※この時代の超重要人であるはずの“皇子”アーグラスとジョンスタウン出身の“紫の”ミナリスはなぜかほとんど今回のこの本には名前が出てこない)、しかし“星の眉の”カリル女王はもっと派手な見た目のハズだし紫のミナリスは(ランカー・マイ信徒ですから)豊潤な髭があるハズなので、おそらく全然違うのでした。パヴィスの人と言ったって“サーターの解放者”アーグラスがシマウマに乗っていたって話もそもそも聞いたことがない。結局分かったことは「ジョンスタウンの周辺には結構雪が降る」っていうことです。いや、手前から2人目の人って分かりづらいけど馬に乗ってるよね。バイソンに乗ってる人は誰なのだ。(邪推だけどそれがアーグラス。“謎の好青年”アーグラス皇子は各地に暗躍するが、決して写真には写らない)。私にはパヴィス時代のアーグラス皇子は九州で暗躍した尊良親王と被ります。

もうひとつ、今回のご本で私が一番笑い転げた部分。
「賢者神ランカー・マイの信徒は男も女も豊富なアゴ髭を蓄える」というルール。知識としては知ってはいたのですが、今回の『スターター・セット』で「初心者の町」として美しく華やかに紹介されていた「ジョンの町」(人口2,500人)は、“紫の”ミナリスで有名なジョンスタウンの大図書館のある町なので、町の著名人としてランカー・マイ関係者がとても多いのでした。それが美麗なイラストでたくさん紹介されている。
(※これは世界史上最も聡明な女王だったとされるエジプト第18王朝のハトシェプスト女王が常に立派に見えるようにお洒落な付け髭を備えていたという故事に因んだ設定だと思われるので、制作側に男尊女卑の意図は全くないはずのであしからず。むしろグローランサ世界は女性の優れた人が多すぎる)。そもそも女性にヒゲが生えないって仕組み自体がメチャクチャ差別じゃんね。(←それが本来の差別を提起するもの)。ランカー・マイって高野山と同じで原初は女性の信仰者を想定してなかったと思います。ルナー側のイリピー・オントールはそうではなかった。弘法大師にはヒゲは無かった。

ジョンスタウン市の影の支配者である女性。善の人であるか悪の人であるかまだよく分からぬ。

人間の女性は自然に髭は当然生えぬものなので付けヒゲをするのですが、その美醜は個人の好みで自由にしていいんですね。エジプト風かメソポタミア風か二種類あって、金飾り風とかバンパイヤ風とか韃靼風とかにしても全然いいようです。付けひげはこの世界では全然浮くものではない。だって他のみんなも豪奢な入れ墨バリバリだから。このセット全体を通じての主人公である美少女ヴァサナもイラストで見るとあごひげを付けているように見えますが、あれはただのいきすぎてるだけのオシャレタトゥーです。(ヴァサナはランカー・マイ宗徒ではなく、戦神ヴィンガの狂信徒だから)

カリル・スターブロウは1626年、“紫の”ミナリスは1625年に死んでしまう人です。このゲームで設定された「今年」は1625年。30年前のルーンクエスト(1621年)から4年進んで世界は微変しました。

 

 

◎12月11日 鉄板家きりの (旧浜北市善地)

すごい僻地にあるお店なのですけど、いつも満員です。でも満員のとき行っても(私は行く時間が遅いから)、「10分待ってください」とか言って必ず席を作ってくれます。このお店は23時までやってるから安心安心。今日は10分待って、いつものカウンターではなく個室に通されました。なんと。
10月の初めに亡くなった私の父とよく来ていたお店です。今はまだ私は喪中なのですけど「父の面影をしのぶ。それも喪」とか言って来ちゃえばいいんですよ。でもこのお店は父との思い出がそれなりに強いので、2ヵ月来られませんでした。父が死んで、誰も私と酒を飲んでくれなくなっちゃった。(私は酒癖がちょっと悪いから)。父はとても忍耐の良い人だったと今さらながら思います。私の酒に付き合ってくれたのだから。

お通しはなしの店。こんな感じで日ごとの日替わり&一押しメニューが各席に置かれてあります。この中から選ぶだけで大体どれもうまい。ですけれど、このお店は(この紙だけ見ていたら分からないんですけど)、沖縄料理のお店なんだなあ。でも父と母と一緒に来たときはいざしらず、一人で来るときに沖縄料理を頼めることはほぼありません。私のお気に入り料理は「牛ホルモン」か「タコライス」(これは沖縄料理か)で、これを注文するとボリューム過多すぎて他の物は食べられなくなるからです。(各料理が2、3人で分けて食べるように量が設定されてるんですよ)

沖縄料理店なんですけどいつも刺身が充実していて、でもやっぱりかなり値上がりしちゃいましたね。いつもは800円ぐらいという認識だったので、いつもは3品ぐらい盛り合わせにしてもらうんですけど、今日はこの値段にビビってヒラメだけを注文。1200円。

エンガワは1切れだけですけど、これめちゃくちゃ脂の乗ったおいしいコリコリ。

里芋の唐揚げ、680円。なんだこのひたすら美味い物体。カリカリした歯応えかつ中身はぬっとり。胡椒が存分に効いている。これだけを延々食べたいです。でも6個しかあらぬ。定年後に父が趣味にしていた畑には里芋が異様にたくさん生えていたなあ。(今はその畑は妹のもの)

キスの天ぷら、780円。うまっ。

そして蛸ライス、880円。こんな量とてもひとりで食べられん、と思っても、いつも大体食べきってしまいます。今日はこれが無性に食べたくて来たのです。

蛸が丸ごと大量に入っています(嘘)。味は東京タコライスに比べるとすこし淡めで、だからこそ全部食べきるとすごく美味しい塩梅にできています。ああ、腹がはち切れそうだ。

生スーパードゥラァイ1杯、日本酒で喜久酔い無糖(650円)、「黒澤生酛純米酒(700円 ※長野県佐久のお酒)」、「和ジンジンジャー(630円)」を注文して、計6,020円でした。このお店、生ビールも少し量が多いと思うんだよなあ。

 

◎12月9日 魚政神田商店 (中央町)

今日はヒラメの天ぷらはありませんでした。
タイの天ぷら(250円)、スズキの天ぷら(250円)、キスの天ぷら(250円)、メヒカリの天ぷら(250円)。
なんと、天ぷら値上げしちゃいましたか。
やっぱりすずきはうめえや。でもキスの天ぷらはそれを上回ります。いやいやでもでも、私の好みはスズキの方が上か。
このお店はメヒカリは高確率で天ぷらになって売られているのですけど、私は好んで買う魚ではないけど、買って食べればほぼ必ず酒に異様に合う、なかなか個性的な好みの天ぷらです。大好き。

今回は刺身はなく、生姜のたっぷり効いたアジのたたき(550円)。(←値上げ)

養殖真鯛(550円)。

ひらめ(550円)。

なんだかそろそろこのお店のヒラメのエンガワは、なかなか独特な物である気がしてきました。グレープフルーツの房をはんでいるかのような。(おいしいのです)

 

◎11月29日 魚政神田商店 (中央町)

今日は天ぷらの種類が豊富! ヒラメの天ぷら(200円×2個)、アジの天ぷら(200円)、鯛の天ぷら(200円)を選びました。
私、ヒラメの天ぷらなんて食べたことがない。(アジの天ぷらも)。

でも、家に帰って食べてみましたら、「さぞかしヒラメはフワフワしているのだろう」という私の勝手な期待に反して、揚げたヒラメの身はきりりと引き締まり、全然ふわふわ成分が無かったのでした。ヒラメって天ぷらにするとこうなるのですか。むしろ(知っていましたけど)、タイは天ぷらでいつもめっちゃフワフワです。

浜名湖の白魚(シラウオ)。300円。浜名湖で獲れるのは白魚(シロウオ)でなくて白魚(シラウオ)。これも私は滅多に食べない魚ですけど、うまいなあ。

かつお、550円。

アジ、450円。珍しく今日は「アジのたたき(450円)」と「アジのさしみ(450円)」の両方があったのですけど、このお店では刺身の方がレアなので、今日はそれを買いました。肉厚でうまうま。

ひらめ。550円。鮃は私の大好物。

ほんの少しだけどエンガワも付いていまして、大好物。すごいウマイ。

計2,650円。また3日間に分けて食べました。

血桜の時期。

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2月の10日に下田市と河津町に行ってきました。
爪木崎の水仙まつりと河津の河津桜まつりを見るためです。

水仙まつりはここ最近の強風によって水仙の大半が駆逐され、河津の桜の方はまだぜんぜん咲いていませんでした(笑)。ま、ニュースで「河津桜の開花がすごく遅れているから祭りの期間の延長の検討をはじめた」というのをテレビで見たので、敢えて行ったんですけどね(笑)。河津桜まつりはこの開花前の時期の方が味がある。私は河津には詳しいのです。

河津桜祭りの場合、大きな駐車場があるわけでなくて、町の随所の空き地が有料駐車場になるのですが、当然、こんな見た目の桜にあえて来る日本人など少数。駐車場ガラガラ。料金徴収のために各地に配置されている人の人件費(時給はおそらくかなり安いだろうが)だけで、かなりの経済損失なのではないか。やっぱり中華の人が多いんですけど、バスで来ている。中国人ってこんなところに来てどう思うのかな。本土の方がもっとずっと広くて楽しいだろうに。

下田の水仙まつりの方ですけど、水仙がかなり寂しくなっているとはいえ、何年か前に大風で潮嵐で水仙が全滅してしまっていたときと比べたら、水仙は倍ぐらいあって、それなりに楽しめました。水仙ってとても可憐。崖の上の方は風によって無くなってますけど、地べたの方は結構残っています。
この水仙まつりの時期だけ浜辺に仮設食堂ができていて、ここで食べたサザエがとても美味しかった覚えがあって、今回もこれをじゅるりと味わおうと思って勇んで行ったら、「ごめん、今日は売り切れ」と言われました。残念。すごく残念。

代わりに食べたのが、「下田名物さんま寿司」(900円)と「小アジ姿寿司」(1000円)。

クソうまい。下田に住んでた頃は、「なんで南国伊豆でサンマやねん」「サンマって北の魚やろ」と思ってたまに食べる程度だったのですが、今になって思うとこんなうまいものあんのか。今の私はサバの脂くささはいささか忌避なのですが、サンマだったらいくらでも食べられる。小アジ寿司は西伊豆の名物でしたね。(初めて食べました)。くっそウマイ。実は伊豆沖でもサンマは獲れます。

イベント飯屋さんですけど、このお店すごいと思いました。ググってみますとこれをやってる「須崎のほうえい」さんは干物屋さんです。あそこの三叉路にあるあのお店か。でもだが干物じゃないものがとても美味い。13年前と較べると吹きっさらしじゃなくなったことがありがたく、でもサンマ寿司は600円→900円、サザエは1000円→1500円になっていますね。「金目鯛の押し寿司」(1800円)、「カマスの押し寿司」(1000円)、「カマスのひつまぶし」(1500円)、「マグロもつの串焼き」(600円)、「マグロ汁もつ入り」(800円)、「いけんだ定食」(1500円)など、ここでしか食べられないようなものが沢山あります。くそう、今の私が満腹状態でなければ。

 

 

◎2月21日 香満満(シャオマンマン) (旧浜北市小林)

夜になってお腹が空いて無性に辛い麻婆豆腐が食べたくなり、一人暮らししていた頃の私だったら丸美屋の(一つしか入ってない方の)辛いヤツで自作していたところですが、今日の私は豆腐を買ってなかったので検索したら、浜北大橋通りの量産型中華屋さんで美味しくて辛いお店があるとあったので行ってきました。
この場所はかつて長い間次男坊があり、そのあと阿里山→高山ラーメンのあった藤屋さんとなり、2023年に香満満さんになってしまった。

私は量産型臺灣飯店って気賀の桃源亭と三方原の阿里山にしか行ったことが無いのですが、以後「こんなに食えん」と思って敬遠していました。
しかし行って券売機を見て思ったのですけど、メニュとして辛い四川麻婆豆腐があるのだから、ここっていわゆる臺湾料理屋じゃないんじゃんね。ここはお得なセットが主体ではなく、単品をひとつ注文すると無料ライスが付いてくる形でした。
四川陳麻婆豆腐(780円)と、券売機を眺めていたら、見たことのない「燃麺ランメン スープ好き(850円)」というのがあったのでもそれを注文してみました。

おくさまに「辛さは?」と聞かれて、当然辛いのが食べたくてきたので「辛口」と答えるつもりでしたが、即座に「ふつうでいいよね」と言われて思わず「辛いんですか?」と聞いたら「かなり」と言われて、ひるんで「じゃあ普通でお願いします」と言ってしまいました。この軟弱者っ。

しかし、結果的にそれで正解でした。
私はそもそも辛さに弱いんですよ。わたしが欲しかった辛い麻婆豆腐はまさにこのお店の「ふつう」でした。かなり辛い。

こっちは「燃麺」ってあるから「辛いのか?」と思って食べたら全然そんなことない。もちもちでいろんな味が入っていて、辛い麻婆と交互でとてもおいしく食べられます。この黒いのは何?と思って食べたのですけど、どうやら高菜を何かの別の味で煮付けたものでした。あとアーモンドと挽肉ごろごろ。これを混ぜ混ぜして食べます。正確には「宜賓燃麺(イービンランミェン)」というそうです。普段の私はスープの無いまぜめんなんて忌避する方ですが、スープなんてあったら今日の私は食べきれないに決まってましたから、これはこれで良かった。無料でおかわりし放題のライスなんてとてもとても。また来よう。

 

◎2月21日 豚骨魚介系麺屋風雅麺MENYA FUGA (初生町)

3ヵ月ぶり2回目。3ヵ月前に「これは私の好きな味だ」とビビビ!と来たのです。
なのに次に来たのが3ヵ月後(笑)。こっち方面結構来るのにな。

前回と同じ、チャーシュー豚骨醤油、1100円。
このお店、限定メニューがとても面白そうなのでもっと頻繁に通ってもいいのに。
(この日の限定メニューは「豚骨にぼし 鹿児島阿久根煮干し(たれいりこ)」でした)
豚汁味噌らーめん(オリジナル練り一味付き)も楽しそうですね。

一口目でまぁ!おいしい。ぶたにぼです。いや、お魚の味はすごくて魚すっぱいけど、決して煮干し主体じゃないですね。いろいろなブシとかバランス良くあると思う。今思うと、故磐田さすけさんもそうだったんでしょうか。(「昨今ニボシの入手のコストが大変なんすよ」といつも言ってましたけど)

これは食べ初めに撮ったスープで、後半のスープは写真に撮らなかったので違いが対比しづらいのですけど、いろいろブシが入っているのがわかる。でも具体的に何が入っているのかは料理音痴な私にはわからない。でもおいしいからいいのです。それなりにすっぱいけどクセが強く過ぎたりはせず、味は濃いけど決してモッタリとはしていず、舌触りに鋭さと底強さを持ち合わせている。なのに、全体の印象としたらアッサリ。とてもおいしゅうございます。

麺は(あたりまえですが)サスケ麺とは違う。

そうだ、蜜柑ジュースが出てくるんだった。油断していた。・・・と思って一口であおったら、林檎ジュースでした。ぶほっ。油断した。(果汁のジュースですと言っておねえさまが持ってきてくださったのでした)

折角来たんだし、もし余裕があったらすぐ近くの荒野のラーメンさんにも行こう(この日は健康診断で、前日と前々日食事をかなり少なくしていて、2日で2.5kg減らしていたのです。10日前は伊豆に行っていたからさらに2kg体重が多かった。すごいでしょ、最近の私は体重は自由自在だ)と思ったのですけど、当たり前ですがムリでした。無料ライスも付けましたからね(笑)。

 

◎2月18日 中華そば仲屋自製家麺 (向宿町)

4ヵ月ぶり3回目。仲屋さんのキラキラ輝く黄金の塩スープが食べたくて行ったのです。
店頭には期間限定らしい煮干しラーメンの幟がはためいていたのですが、私は煮干しラーメンってどちらかと言えば苦手だし、絶対に太陽の息子イェルマリオのような塩の方が十倍ウマイに決まっているし、今の私はとても塩ラーメンづいていて、メイキラさんの塩ラーメンと一凛さんの塩ラーメン(※まだ食べてないです)との味較べもやっておきたいところで、券売機の前に立っている間も塩ラーメンのことしか考えてなかったのですが、なぜか煮干しラーメンの箇所を押していました。なんぞなぞもし。

濃厚煮干しそば(1200円)に三種のチャーシュー盛り(300円)をトッピング。

煮干しラーメンは「端麗」と「濃厚」の二種類あって、濃いか薄いかどっちかと聞かれれば濃い方かなと。(苦手だ苦手だと言っているくせに)。また前回、「追加チャーシュー三種盛りはやりすぎだった」と言っていたくせに、券売機には親切に写真が載っているのに、私は「ん?」と思って、ついつい追加をまたしてしまいました。つくづく今日の私はおばかさん。

でもだがしかし、チャーシュー追加は結果的に(今回に限っては)正解でした。煮干しにデフォルトに付いているチャーシューは二種で、それだけでも手が込んでいて満足度が高い物ですが、私がこれまで一番気に入ったと言った「炙り豚肉チャーシュー」は、(煮干しの風味をジャマするため?か)省かれたものになっていたのです。いやいや私はこれを一番食べたいんですよ。そして結局、豚炙りが一番イワシに合ったと思いました。(※個人的な見解です)。

さて、常日頃私がいやだいやだと言っている煮干しスープです。ここ1年でいくつかのお店でいくつかの煮干しラーメンを食べた気がしますけど、お店ごとに感興が全然違うんですね。それは楽しいと思いました。この仲屋さんの場合、いつも私が「苦手だ」と言っているくさい煮干しの香りがまずぶわっと強烈に押し寄せるんですけど、一瞬の時間差でそれを上回るそれ以上の数々の香味が、即座に口の中を覆い尽くす。これは凄い。これは旨い。

デフォルトで豚肉の炙り肉の代わりに入っているバラノリですが、これどう使うんだろうと思っていましたが、中半以降に試しに灰褐色の中に混ぜ入れてみましたら、これすげえ、ニボシの風味と相まって海の香りになる。では卓上にある煮干し酢はどうなのかと1滴入れてみますと、こりゃすげえ、味が激変する。

うっかりスープを全部飲み干してしまうところだったよ。すんでのところで(前回断念した)替え玉を注文できました。0.5玉。
今日も全然お腹が空いていない日だったのに、ペロリでしたよペロリ。

替え玉が、最初の麺と全然違う食感なのですが、これが味変に良いのでしょうか。ちゅるりでしたよちゅるり。替え玉の時は煮干し酢を存分に入れて、鮮やかな爽やかさをめちゃくちゃ楽しみました。こりゃうめえな。私は本当に煮干し味が嫌いなのかな。(煮干し自体はそれほどでもないんですよ。幼少期にぼしをおやつがわりに食べさせられて育ちましたもん)

 

◎2月17日 豚醤骨油ラーメンななし (袋井市旭町)

去年の10月ぐらいに袋井においしい朝ラーメンの家系ラーメン屋さんができたって話があって、でも袋井は遠いし、私は家系って伊豆にあるので満足だし、蔵前家さんの記憶だけで10年は大丈夫かなと思っていたのですが、またニッポン城めぐりさんで合戦イベント(三増峠の戦い)が始まってしまい、毎日35kmドライブしないといけなくなってしまったので、敢えて行ってきました。私は今回北條方ですよ。

朝7時開店なので6時半に家を出たらいいかなと思って行ったら、7時前の国道一号線ってめちゃくちゃ詰まっているんですね。お店に着いたのは7時半でした。「駐車場が難易度高い」と聞いていたのですが、私が来た時点で2台の空きがあった。「やった」と思って、運転技能にはいささか自信があるわたくしは、難度が高い方の空きスペースに停めようと思っていろいろやっていたら、何度か切り返しを試みていたところでコンコンと車の窓を叩いてくる人がいて、見てみたらいかめしい顔のガタイの良い若者。「じぶん今出ますから」と言われて隣が空いた。優しい! やっぱりラーメン好きな人って心優しい人しかいないんだな。私が駐めようとしたあの箇所って、両側埋まっていたら泊めるのムリなんじゃないか。

チャーシューメン並、1250円。
私が写真を撮るのは日記代わりなんですけど、とったあと麺以外撮影禁止って書いてあるのに気づきました。ごめんなさい。それを見ていたオリエント特急似の店主には何も言われませんでしたけど。ごめんなさい。

出てきた麺を見て。表面に漂う鶏油の見た目が特異的だと思いました。
味は良い。ただ松壱家さんや蔵前家さんや吉田家さん等で感じた「懐かしさ」を全く感じなくて、「これは新しいラーメンなのだな」と思いました。おいしいのだとは思う。これは人気になるのは分かる。

もちろん塩味はありますが、ぜんぜんしょっぱくない。そりゃそうですよねえ。なんで普通は塩辛いということになってしまったんだろ。

麺はSASUKE製だそうです。最近不思議な酒井製麺を続けて食べたので、かえってこれはうまい。
でも私が一番刮目したのはやっぱりチャーシュー。前日食事を抜いていたのでお腹が空いていたはずでしたが、あんまり食べられない朽ちた心持ちでもってチャーシューを食べていたら、チャーシューが2種類あることに気づいた! ついこのあいだ沼津で食べた家系赤チャーシューだ! めちゃくちゃ嬉しくなりました。

 

◎2月15日 ラーメンギョーザ凡太 (上石田町)

ここも私の仕事からの帰り道にあるのですが、過去に1回か2回来たぐらいでしたかね。前回はおそらく10数年前。注意書きの張り紙が多いお店。
パーコーラーメンの塩、990円。

パーコー(排骨)って私は20代の頃に住んでいた富士市で、家の近くにパーコー麺がウリのお店があって、それはそれはとてもおいしかったんですが、それ以来いわゆるパーコー麺を食べた記憶がありません。パーコー麺って40年ぐらい前のブームだったと言ってよろしいかしら。それが浜松ではここのお店でだけ今も食べられる。(もしかしたら臺湾料理店では今でも普通にあるのかしらね)。「骨を排する」って、中国の肉の調理史的に複雑なところがあるのでしょうかぬん。

パーコー、めちゃくちゃおいしい。私の記憶の中にある(富士のもの)よりかなり薄いが、めちゃくちゃおいしい。骨は中に無い。なんで骨なんだろう。

スープの味はとても優しくて、まあ何かとても優しかった。でもそんなことどうでも良くて、とにかく排骨が美味しい。

 

◎2月13日 天日地鶏 (旧浜北市小林)

私の家から車で10分で、かつて何度も通ったお店だったんですけど、何年ぶりなのでしょう。10数年ぶりだと思います。
このお店で私がよく食べていたメニューは超傑作だった「鶏そば」と「赤みそラーメン」だったと思いますが、諸般の事情でそれらは現在販売されておらず、でも大丈夫、十何年も前から主力作品だった「讃岐コーチンの塩ラーメン」は残っております。とはいっても、このお店の塩ラーメンがどんなのだったのかぼんやりとした記憶になっておりますので、今日はそれを食べに来ました。すぐ近くにあった美濃口園も10年ぐらい前?に無くなってしまいました。

ランチメニューの(とはいってもこのお店はランチ時間にしか営業していない)、「塩ラーメンと大山どりのタタキ丼のセット」(1050円)を注文しました。いつもの私だったら絶対必ずチャーシュートッピングをするところですが、このお店は「チャーシュー追加」というのができません。(十何年も前に「できない」と言われた)。

むむむ、改めて見ますと私の脳内の記憶よりも透明度が低いんですね。
味わってみますとパンチがある。力があっておいしい。たとえるならばコンソメのような鬼の鉄棒のような打撃武器がスープの中央にいます。勝手ながら私の塩ラーメンの理想の根幹が七福神壱さんだとして、東の極みにいこいさんのひたすら透明な塩ラーメンがいるのだとしたら、西国の中枢の山にこのラーメンがありまして南北朝時代の宋と盛んに交易をしてましたら自然と筋肉もりもりとしてましたみたいな感じ。あるいはいこいの塩は摩周湖で、七福神壱は諏訪湖で、天日地鶏が大きな浜名湖みたいな感じ。どれもおいしいです。見た目がこんなにシンプルなのに、今切れ口から流れ込んできている遠州灘からの濃い養分の塩水がいろんな澪(水脈)を作っておる。1枚だけの大きなチャーシューは相変わらず私がすごく大好きなものです。

鶏タタキ丼はずいぶん見た目が変わっています。

 

◎2月10日 家系ラーメン沼津家 (沼津市平町)

30代の頃、沼津にミケちゃんが住んでいたから頻繁に通っていたお店。私の青春の味。
8年ぶりの訪問です。

時が止まっているかのような感想を感じました。
無口で動きが少ない店主は、ちゃんと客の動きに動作少なく反応していまして、見ていてとても好ましい。これだよこれ、これが沼津家。30年前からずっとこうなんですよ。ジェット家もこうだから。

券売機が新しくなっていまして、新札に対応したのでしょうが、でも券を買ってみましたら昔ながらのプラスチック札が出てきて驚きました。昔の券売機をそのまま表装だけ新しくして、札挿入口だけ新札対応にした形でしょうか。ここまでプラスチック札にこだわるとか、これってかえって装置費が高くなっているんじゃないでしょうか。元祖に対する敬意が強いのだと思う。あんなに感情のない人の見た目なのに。

チャーシューメン、970円。
うまっ。

伊豆の家系は昔も決して塩っぱくなかったんですよね。
穏健な豚骨醤油。とてもうまい。
私の横浜家系の思い出の基本であった下田のラーメン倶楽部宝来家さんは、また建物ごと無くなっていました。次はどこに移転したんだか。

麺は酒井製麺で、わたしももうこの特異な麺には少し慣れましたけど、一番おいしいのは吉村家ゆずりの赤い燻製チューシューで、今のご時世これはサービス過多すぎないか。好き。ほんと好き。

 

◎2月9日 横浜ラーメン斎藤家 (旧修善寺町瓜生野)

5ヵ月ぶり2回目。気になっていた「レタストッピング」を試したくての再訪です。
伊豆の家系では新鮮パリパリな生野菜は欠かせないと思うの。

チャーシューメン1150円に、レタス150円。
5ヵ月前はキャベツもレタスも100円だったのに、世の移り変わりが激しすぎます。

でてきたレタスを見て絶句。ななななぜレタスを茹でる!?
キャベツならいざしらず、茹でたレタスが出てくるなんて思いもしませんでした。

えええー、レタスってしゃくしゃくした歯触りを楽しむものなんじゃないの? くたっとしている。レタスの匂いなんてものにこれまで気に留めることがあったことなんてありませんけど、湯通しすると独特な変な青臭さが猛烈に強調されて、これはとても個性的なラーメンです。生のままレタスが載せられてくる火の車大喜さんは唯一無二でしたか。でも出てきてしまったものはしようがないので食べてみますと、これはこれでとても変わっていて、ありかといえばありですね。茹でてあってもシャクシャク感は少しだけある。

スープは改めてしょっぱい系。静岡県では塩辛い家系は珍しいので、これから慣れないと。
しょっぱいけど十分おいしいです。

麺は酒井製麺で、つるつるしている舌触り。

おおぶりなチャーシューはとても好きな味わいの物で、満足度が高い。
今回もとてもおいしゅうございました。店主がとても凜々しい女剣士みたいで、改めておののく。

 

◎2月8日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

10訪目。今日も塩ラーメン(770円)に追加チャーシュー(210円)。
もう塩ラーメンの私の基準にこのお店のラーメンがなりつつある。決してプレーンなだけの味なわけではなくて、ガリア人みたいな野性の攻撃性も持ち合わせているんですけどね。ほんとおいしいです。

このチューシューもふんわりやらわかく弾力があって、味がやさしくて大好きです。

 

◎2月6日 北海道ラーメンひよこ軒早出店 (早出町)

浜松市で怒涛の進撃をつづけるかもめ亭グループが2024年6月に作った新店。カモメ屋さんはなぜだかこのご時世に超格安で多彩なメニューを打ち出してきているのです。でもなぜ私がこの快進撃を心理的に拒んでいたのかといえば、徒歩2分のところにできたアヒル軒(2024年1月)にあまり通えていないから。
・・・と、面白くないことを言ってても仕方が無いので、意を決して行ってきました。がぁがぁ。

札幌味噌ラーメン(650円)にチャーシュートッピング(+150円)。

む、「こんなところだろうな」という想定を3段階ぐらい上回ってくるお味。カモメ亭すげえ。純粋においしいんですよ。
150円のチャーシューも私が1年前に家鴨で食べて「残念」と思ったときより少し進化しているか。

なにより、店員のおばちゃんと外国人ぽいおねいちゃんが「40年ぐらいある町の中華屋さん」みたいな感じがあってめちゃくちゃ好ましかったです。浜北のアヒルには若いのしかいないですからね。麺は林製麺。名古屋の製麺所?

 

◎2月3日 横浜家系麺匠家 (恒武町)

お腹が空いたので麺匠家さんへ。私の家から車で10分で、とても行きやすいお店です。
醤油チャーシューメン(1090円)にホウレンソウ(150円)をプラス。

ホウレンソウをこのスープでぬたぬたにするとうまい。
かつて蔵前家さんでは海苔とほうれん草が等価で、このやり方をノリとホウレンソウで繰り返していたのですが、他のお店では海苔が弱いので海苔を追加注文することはなくなってしまいました。蔵前家さんの海苔はとてつもなく美味しかったんですよね。3年後ぐらいに帰ってきてくれると思うので、私はひたすらに待つ。

 

◎1月27日 濱松忍者系ラーメン麺創房一凛いちりん (名塚町)

忍者系の中でもとりわけ名の高いお店(2014年開店)なのですけど初訪。たびたびお店の前は通るんですけど、駐車場が難易度が高くて、いつも前を通るとき車がいっぱいなんですよね。今日は意を決して忍術(米遁の術)を使ったら、一台ちょうど出て行くところでした。やった。

忍たまラーメン(950円)にチャーシュー2枚をトッピング(+250円)。
券売機のところには「忍たま(豚骨醤油)」としか書かれていないので、「うそっ!? ここも伊賀流じゃないの?」とびっくりしかけたのですが、中に入って詳細なメニュー帳を見てみますと、ちゃんと「忍者系の代名詞 伊賀忍者ラーメン(豚骨醤油)」と解説がありました。よかったよかった伊賀流だ。にんにん。

私の写真じゃそうは見えませんけど、麺ならびがとてもキレイです。これはきっと伊賀流とは別の忍術を使ってますよね。

麺が忍者麺(楕円太麺)じゃない。そもそも入口及び店内の壁に「武田製麺所」と書いてあって、「ああここは自家製麺じゃないのね」と思ったのですが、メニュー帳には「麺はすべて自家製麺です」と書いてあって、「どういうこと?」と惑う。ふと横を見ると製麺室の扉があり、要は店内にあるこの製麺室のことを「武田製麺所」と名付けているってこと? 店主のお名前が武田さんなのか、もしくはここだけ甲州流忍術を使用しているのか。(※浜松経済新聞に店主が武田さんだと書いてありました。真田十勇士は関係なかった)

スープが最初インパクトを感じられず、「おしゃれ系忍者だな」という印象を持ちかけたのですが、3口目、4口目と食べて行くにつれて、めちゃくちゃ美味しくて感激している私がいました。なんだこの忍術。凄く美味い。

チャーシューはそれほど大ぶりではないものの、味は香り芳醇な忍者チャーシューそのもので、幸せ感がはち切れました。とても良い店だ。私が大好きな忍者チャーシューは忍者のお店でしか味わえない。

 

メニューには「支那そば」「塩そば」「忍たま」の定番と、他の忍者には無い「醤油鰹鳥そば」と、なぜか「富山ブラック」がレギュラーとなっており、また期間限定メニューもあるそうです。

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